高校生主体の学校イベント、YOKOSOプロジェクトに参加!
そして当日。
車で30分、学校に向かうと、、、
この高校では、毎タームの最後の日に今回のようなプロジェクトデーを設けていて、全て生徒たちが企画して開催します。
フィンランド小学校でのモンテッソーリ教育、その教具が実におもしろい!
1. モンテッソーリ教育とは?
それぞれ段階を踏んでステップアップしていける仕組みになっているそう。
2. 数は100以上!?モンテッソーリ教具
動物の名前もミニチュアのアニマルたちを使って。これらの学習はフィンランド語の学習とも絡んできそうです。
3. モンテッソーリ教育を成り立たせている背景
子どもを伸ばす、フィンランドのユニークな〇〇 その②
子どもを伸ばす、フィンランドのユニークな〇〇 その①
ホストマザーは私に言いました。
「明日、娘がロープの習い事に行くんだけど一緒に行かない?」
ん??ロープの習い事!?
綱引き?ターザン?カウボーイ?
一体どんなことをするのか。
気になりはしたものの、とりあえず一言。
「行きます!」
そして車を走らせること10分、到着したのは体育館のような場所。
前のクラスが利用しているときは中を見ることができないので、扉が開くまでわくわく待ちます。
そして開かれた先には、
ロープ!
ロープ!!
家の中にもあったこのロープ!!!
実はここ、日本でいう体操教室。
子どもたちはこのロープを含む体を動かすコースを20分ほど走ってまわり続けていました。
もちろん競うことはせず、大事なのは自分のペースでできるところまで頑張ることです。
コースの全体像を撮れなかったので、簡単なイラストにしてみるとこんな感じ。
このコースは2週間ごとに変わります。
子どもたちは手や足を使い、バランス力や握力はもちろん、どうしたらコースを越えられるかの思考力・判断力も身につけることができます。
ちなみに、わたしが見たのは5歳・6歳の小学校に入る前の子どもたちが集まるクラス。小さな地域ですが、20人ほどが集まっていました。
これぞまさに、ミニSASUKE。
アシスタントの先生は5人いて、特にブロックゾーンで後転や前転ができるようサポートしていました。中には学生や、学校の先生も。
わたし:「フィンランドでは先生が副業することは可能なんですか?」
先生:「これはボランティアとして好きでやっているのよ。」
と、にこやかに答えてくれた先生。
仕事が早く終わるからこそ、こういった学校とは別の教室を持ち、サポートすることができる。素敵です。
ちなみに、私のホストマザーもプレスクール(小学校に入る前の子どもが行く学校)の先生をしながら子ども向けのダンス教室を持っていました。
そしてミニSASUKEが終わったかと思うと、最後にはこれまた面白いアクティビティが!
①みんなで顔が見えるように、1つの円になりましょう。
②今からケーキを作ります。ケーキ作る行程を1人1つ言い、体でアクションしてみましょう。
③さあ、ケーキができました!みんなで食べましょう!!!
んんん!?想像つきますか?
もちろん、ここでのケーキは想像上の超大きなケーキ。みんなで作った円の中に、ケーキがあるように見立てます。
「生地を混ぜます」
といえば、みんなでぐるぐると手を大きく動かし、
「砂糖を入れます」
といえば、パッパと手を前に突き出して振り、
「焼きます」
といえば、みんな燃え盛る炎のようになります。
ピザなど、他の食べ物の回もあったそうで、毎週テーマが変わります。
なんてユニークなんだ、!
フィンランドをそっくりそのまま持ち帰ることはできないけれど、こういうアクティビティ1つひとつにどんな意味があるのか考えながら、日本の子どもはどんな反応をするだろうと考えてみると楽しくなります。
以上、
子どもを伸ばす、フィンランドのユニークな習い事でした!
散歩は森の中!?フィンランド、イーサルミでの生活
駅の近くはレストランやスーパーがありますが、少し車を走らせると湖や森が現れるのどかな地域です。
大人のための人生学校、デンマークの『フォルケホイスコーレ 』とは?
デンマークレポート続きです。
デンマークには迷える大人のための学校、フォルケホイスコーレがあります。ツアー内で視察に行ってきたので、遅ばせながらまとめます!
はじめに、フォルケホイスコーレって?
なんだか長くてややこしい名前だけれど、どんな学校なの?
ということで、特徴を4つ挙げてみます。
- 17歳以上(学校によって多少異なる)であれば、誰でも入学可能
- 入学試験、卒業条件、成績がない
- 全寮制(先生も半数はフォルケで寝泊まりし、共同生活を行います)
- 国籍関係なく国からの助成金を受けることができる
その中でも私たちが訪れたのは、グルントヴィホイスコーレ。
学校の至る所にグルントヴィの肖像画がありました。
フォルケホイスコーレは、グルントヴィの「生のための教育」という思想のもとに作られたのが始まりとされています。そんなグルントヴィが立ち上げに関わった、歴史ある学校の1つ。
政治哲学、アート、音楽を探求したい人が集まるのがこの学校の特徴です。また、写真を専攻している生徒さんたちは、11月に東京で撮影もするそうで、日本を訪れるのを楽しみにしていました。
それぞれの部屋や、活動の様子も見学させていただきました。
時代が変わるとともに人気な教科も変わり、現在はジャーナリズム、写真・撮影などが人気だそう。学校によって教科は大きく異なりますが、音楽、スポーツ、アウトドアなどもあります。
フォルケの更なる特徴としては、、、
好きなことができる環境作り
それぞれの学生がやりたいことを選び、グループになります。授業外でもグループごとに話し合ったり、イベントしたり、好きを追求できる環境があります。
国籍や年齢もバラバラなので、あらゆる人との関わりも共同生活する中で、学ぶことができます。大きな1つの家族みたいといっても過言ではないほど、そこには暖かい雰囲気がありました。
先生と生徒の関係は対等
デンマークの教育機関に行くと、対等という言葉をたくさん耳にします。
もちろん、フォルケホイスコーレ(以下ではフォルケ)でも先生が教えるだけでなく、学生から考えをもらい、刺激しあえる関係だというお話を聴きました。先生の採用時も、社会経験をたくさんしているかどうかが重視されます。
また、いつでも相談できる担当教師がおり、悩みがあったり、やりたいことが変わったりした時には、気軽に話し合える関係を築いています。
実はデンマークでも、1960年代までは先生が生徒に教える一方通行の教育をしていました。その中で1968年に教育改革があり、対等な関係へと変化。制度で決められたなどではなく、国民の力で徐々に風潮が変わっていったそうです。
訪問時に、フォルケに通う人たちになぜここにいるのかお伺いしました。
すると、、、
「仕事に疲れちゃった」
「何となくカメラを勉強したいからきた」
このような理由でフォルケに入学する人も多くいます。正直驚きました。
フォルケは大学につなげるための学びではなく、幅広い興味を試せる場所、教養を学べる場所。
だからこそ、フォルケを卒業した後は大学に進学する人もいれば、旅に出る人もいる。本当に自由なんです。
デンマークの学業を終える平均年齢は28歳〜29歳。大多数の大人は、色々な経験をしてから社会に出るべきだと考えています。
目的が分からなくても、好きなことを学びたいから通ってみる。そんなちょっとの寄り道が人生をさらに豊かにしてくれるのかもしれません。
最後に、、、
「フォルケに入学したい?」と聞かれたら、あなたはどう答えますか?
今ある自分の生活を少し横に置いて、飛び込んでみたいと思えますか?
私は、このような自由な環境に少し羨ましい気持ちがありながら、「フォルケで何を得て、その先どうなるんだろう?」と、未来を考え、どこか不安になってしまいます。「何のために」そこに行くのか、はっきりと答えられないと行ってはいけない気がして。
フォルケに通う人たちは、今にベクトルを向けてとても楽しんでいるように見えました。立ち止まる期間が人生を豊かにしてくれると考えていました。どの生き方が良いとは言えず、人それぞれで正解のない問題ですが、今をひたすら大切にするフォルケの生徒さんから学ぶことは多かったように思います。
そしてなんと、
現在デンマークに留学している友達との繋がりで、フォルケに3日間ほど行かせていただけることになりました。12月、またデンマークに戻って少し滞在することになりそうです。
色んな地での縁を大切にし、それこそ、今を精一杯!楽しんでいってきます。
では!!
デンマーク、森のようちえんを訪問!
フィンランドで元気にやってます。しげりこです!
デンマークでの学びを少しずつシェアしていきたいと思います。