大切なことはシンプル、フィンランドの子育て観
モイ!しげりこです。
大学生活の最後にと、約5週間の世界半周旅をしています。
今回は、フィンランドのお母さんに聴いた子育て観について書いてみようと思います。
その前に、ちょこっと本日のエピソード。
◇◇◇
昨日、フィンランドでの滞在を終えてデンマークに到着。デンマークにも前回1ヶ月ほど滞在していことから、懐かしさがやって来ます。そんな今回のデンマークでは、前回運命的に知り合った小学校の先生(なんとこの1年間で校長先生になったそう...!)のお家にステイさせていただく予定だったのですが、先生側に仕方のない事情がありお会いすることができなくなり。
残念ですが、先生にはまた会いにくることを伝えようと思います。
さて、そんなこんなでふらっと街歩きをしていた今日。
移動続きだったのでゆっくりしようという決意の矢先、やっぱり学校の前を通ると子どもたちがどんなことをしているのか気になり出してしまいました。(前回、ピンポン訪問してた自分を思い出して)
なので、
今回もピンポン訪問チャレンジ!!!
歩いていると、学校ではなく、おそらくアフタースクール?のような場所で子どもたちが中で卓球をしているのが見えました。建物の構造も工夫されていて屋内がどのようになっているのか気になります。
真ん中のグレー屋根のところにガラス扉があったのでちらっと覗いていると、1人の子どもがわたしに気づき、手を振ってくれました。
そこからはもう、子どもたちの手振りの連鎖が止まらない!!!
終いには、卓球をやめて片開きのガラス扉の前に押し付けるように15人ほどの子どもたちが集まって、手を合わせて「ニーハオ!!!」と口々に挨拶をしてくれました(笑)負けずと「コンニチハ!!!」と返すわたし。
これ多分、外から見るとかなりの不審者…!
ガラス扉は思ったより防音性が高かったので、先生と目を合わせて話したいことをジェスチャーで伝えてみたのですがなかなか届かず。通りがかりの旅行客に見えたのでしょう。(確かにそうといえばそうなのですが...笑)
子どもたちの勢いだけがどんどん増していきます。
こうなったら作戦変更!
折り紙パフォーマンスタイム!
小さいカバンに入れていた折り紙を取り出し、扉ごしに子どもたちの前で折ってみました。完成すると、子どもたちのそれはもう、すんごい笑顔!!防音扉を超えて、声と表情の明るさが伝わって来ました。
先生たちも気になりだし、奥で何らかの話をしている様子。
ヒヤヒヤドキドキ。
その後も折り紙パフォーマンスをしていると、1人の先生が出て来て少し話を聴いてくれました。
結果的には、コロナウイルスのこともあり中に入ることはできませんでしたが(当然といえば当然です…)、怒ることも不審な目で見ることもなく「Have a nice day!」とあたたかく送り出してくれました。
何より、あの子どもたちの表情を間近で見れただけで素敵なギフトをもらった気分になれたわたし。折ったものを渡しそびれてしまったので、道ですれ違った小さな子にプレゼントしてみました。もらっていいのかちょっと迷うような、でも嬉しそうな顔がこれまた可愛らしかったです。
こんな感じで、予定が曲折しながらも楽しくやっている毎日です!
◇◇◇
さて、前置きなのか、本題なのか分からないくらい長くなりましたが、ここからが本題!!
今回のフィンランドでは、前回ホームステイさせていただいたホストファミリーに再び会うことが叶いました。
また、もう1つ別のフィンランドのご家庭でもディナーをいただく貴重な機会があったので、そこで聴いたことを元に子育てについて考えてみようと思います。
わたし自身まだ子育てを経験したことのない立場からになりますが、共感する部分・自分もいつかママになる時が来れば、意識したいお話だったので書き留めることにします。
◇◇◇
わたしがホームステイさせてもらっていた家庭には3歳、6歳、7歳の子どもがいます。今回は週末を一緒に過ごさせてもらいました。土曜日に3歳の男の子の誕生日パーティーがあり、親戚や友達家族が全部で20人くらい?入れ替わり立ちかわりやって来ます。
そんな楽しい週末を終え、最後の日に子育てで大切にしていることを聴いてみました!
そのお母さんからの言葉は、
・子どもの感情を大切にすること
いつもなにがしたいか、なぜしたいかを聞くことを大切にします。これはフィンランドの家庭だけでなく、学校や職場等でもよくあることかもしれません。また、子どもが楽しいだけでなく、何より自分が楽しくあることが大事だと言います。
・自分の感情も子どもと同様に大切にすること
自分も仕事や疲れでしんどい時がある、大切なのは無理をせずにそれを子どもにも伝えること。理由なしに返事をなくしたり、適当に関わったりしないようにしているそうです。話せば子どもも理解してくれるし、実際にそのような場面も見かけました。
上の2つを踏まえて、最後には、
・お互いに尊敬すること
子どもだからと言って子ども扱いをしない。1人の人として子どもたちをリスペクトしていると言います。子どもの考えに驚かされたり、思いっきり笑ったり、日常にはそんなことが少し視点を変えるだけでたくさんあるのかもしれません。
今実際に子育てをしていて、その難しさについても聴きました。
特に3歳になったばかりの次男くんは、自分でできるようでできない、分かるようで分からないお年頃でもあり、次男くんが兄弟を叩いてしまったり困ったことも毎日のようにあるそうです。もちろん、子育てするにあたって手のかかることもあるけれど、子どもと過ごす時間を大切にとにかく愛情を与えること。お父さんも同様に、家庭内のことは分担した上で子どもと関わる時間を大切にしていました。
◇◇◇
もう1つの家庭にも3人の子どもがいます。お母さんはシングルマザーで子育て真っ只中。そんなお母さんの開口一番の言葉は、
・子どもととにかく長く過ごすこと
時間的な意味もありますが、短い時間でも大切に過ごすということでもあるように思います。実際にこのご家庭では、土曜日にみんなでサウナに入ったり、映画鑑賞をしたり。心地よい家族の時間をみんなで共有しています。それが家族の集まる理由になり、1週間のリラックスできる時間になっているとのこと。
すごく単純だけど、目の前の忙しさにあわあわしてしまうわたしにとって、自分の中に取っておきたい価値観です。
お母さんたちからいただいた言葉は、どれも当たり前といえば当たり前で、確かに大切だよなと思えるものばかり。
でも、例えば忙しい中で、その当たり前を心がけるのって結構難しいのかもしれません。自分の中に根付かせるためには、それを意識できるだけのちょこっとの余白が必要な気がします。
また、今回聴いたことは子育てだけでなく、今のわたしの家族や、人と関わる上で大切なこともたくさん詰まっている言葉だったのでこれから意識してみたいです。
特に、家族とはわたしが子どもだった頃、仕事の関係で両親の帰りが遅かったり、わたしもクラブ活動をしていたりでゆったりと一緒に過ごせた記憶があまりありません。なので、今からでもたまには実家に帰ってゆったりと話す時間を作ってみたいなと思えました。大学在学中はなんだかんだ実家にあまり帰らなかったので…
そんなことをふと感じさせてくれたフィンランドライフでした!
今後の旅も、気の向くタイミングで発信していきます♩
それでは、また!
モイモイ~