shigerico blog

北欧を中心に、幸せな生き方と教育の在り方を探求する旅をしていました。現地で見て、聞いて、感じた学びを発信しています。共に学び、応援し合えるごちゃまぜ共創空間をつくりたい!

2週間連続で非日常の子どもキャンプ体験!そこで培えるチカラとは?



こんにちは!しげりこです。
とっても久しぶりになってしまいました、、、

夏休みに突入し、(と言っても大学が週に1度しかないので、1年間休みのようなもの、、笑)週末は子どもたちとキャンプをする素敵な体験をさせていただいています。

 

これまでは海外・日本の教育現場やそこでの取り組みのことを伝えてきましたが、今回は振り返りも込めて、2回の週末キャンププログラムで感じたことをお話ししたいと思います。

 

 

丹波の森公苑・縄文キャンプ】

7月26〜28日、兵庫県丹波市にて、縄文キャンプという企画のスタッフとして参加させていただきました。

 

子どもの参加は30名ほど。
それに対して、地域の大人も20名ほどお手伝いとして参加してくださる手厚さ!!

地域の人たちはみんな温かくて、優しくて、それぞれが持つもの、経験から学んだことを子どもたちに活き活きと伝えていました。

子どものためを思ってしていることが、いつの間にか自分のやりがい、生きがいになっていくんだろうなぁ〜と感じます。

 

このキャンプでは、縄文土器を焼いたり、草木染めをしたり、稲の成長を見に行ったり、昆虫観察・星空観察をしたり。

縄文キャンプと言いつつも、様々な体験ができるものでした。それぞれのコンテンツにスペシャリストとしてお話ししてくださる地域の方がいて、広く深く学べる充実した内容です。

私にとっても初めての体験が多く、気づけば子どもに混じって純粋に楽しんでしまったほどでした、、!!

テントも自分たちで設営します。初めての設営に戸惑う子たちもいましたが、自分たちの今夜の寝床なだけに、みんな設営に携わろうと頑張っていました。

 

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そんな感じでテントを張ったのですが、「さあ、寝るぞ!」となったタイミングでザーーーーっと雨が、、、。


「天井から雨が侵入してきてるよーーー」と子どもたちからの声。残念ながら、部屋に移動となり、2日ともテント宿泊は叶わなかった夜でしたが、これも自然と共生していくキャンプならではの学び。今回は施設宿泊が可能だったのですが、近くに屋根がない場合なんかはますますサバイバルで、忘れられない思い出になりそうですが、今回は寝床確保です、!!!

 

 

「夢の生き物園を作ろう」

 

2日目は、以前から構想し、企画させていただいたアートクラフトの時間がありました。

「夢の生き物園を作ろう」というテーマで、子どもたちそれぞれが粘土で作りたいものを作り、最後にチームで合わせて1つの生き物園を作るというものです。

「動物園じゃないのー?」という声が聞こえてきましたが、もっと自由に、なんなら未来に誕生しそうな生き物でもいい。子どもが持つ無限の創造力にブレーキをかけないで作ってほしいという思いからでした。

 

創作タイムが始まると、黙々と手を動かし始める子どもたち。

 

 

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やっぱり無限の創造力はすごくて、既存の動物だけど面白い色使いで作り上げる子や、こんな生物いたらいいなぁ〜と作りあげる子。
気づけば大人も夢中になっていて、「未来の人類」という超ユニーク作品を子どもたちに説明するおじいさんも。アートは年齢関係なく、フラットに表現したものを話し合えるからこれまた面白い!!

3チームに分かれて生き物園を作るのですが、どれも本当にユニークで、こだわりポイント発表の時間に子どもたちが少し恥ずかしそうに、でも自慢気に話してくれたことが印象的です。

 

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自分で1つの作品を作り上げることはあっても、仲間と一緒に1つの作品を作ることってそう多くはない気がしています。納得いかないことや、自分の意見が反映されないこともあるけれど、自分の味・得意を作品の中にどう取り入れられるか考えることに意味があります。今回も、「私ここ作るね!」「こういうのどうかな?」「いいね!一緒にやってみよう!」そんな会話がちらほらと聞こえてきました。

 

わたし自身、この年齢になって、コラボレーションする楽しさをひしひしと感じていますが、小さい時に潜在的にでも人と一緒に何かすることって楽しい!と思えていたら、見える世界・見える自分も少しずつ広がっていくのではと思わせられるアートの時間でした。

 

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キャンプの中では、私たち大学生と一緒にいるときは、とても甘えてきていた子が下の学年の子といると、しっかりお兄さん・お姉さんの役割をしてくれていたり。

小さな言動の中に、そんな場面も見つけることができました。このようなプログラムがある度に、異年齢で過ごすことの意義を感じます。親御さんが迎えに来ると、やっと家で寝れる〜〜!と、さっくりと帰ってしまう子どもたちでしたが、この3日間の多彩な経験がいつかどこかで繋がる時がくるかもしれません。

 

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イドミィ・神戸サマーキャンプ

 

8月3〜4日、この日は普段からお手伝いさせていただいている学習塾でのキャンプでした。子どもの参加は6人で、ファミリーでお出かけするかのような楽しいキャンプ!

初日の朝は。竹中大工道具館へ。神戸にこんな場所があったとは!!
ノコギリやかんなを使ってみたり、木の匂いの違いを確かめてみたり、はじめて使う道具にも挑戦します。

 

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入り口付近には、たっくさんの木のブロックが置いてあり、協力しながら子どもたちの身長を超えるまで積み上げます。

高くなるにつれ、揺れるブロックタワー。

ヒヤヒヤする罪あげるときの手。

 

「そろそろ終わりーーー!倒れるーーー!」

「いや、もうちょっといける!!!!」

 

そんな会話を交わせながら、慎重に積み上げていきました。

考える力、協力する力、作り出す力を育む積み木ブロックってすごい!

ちょっとキャンプらしくはなかったですが、遊び道具から学びに繋がっていく可能性を感じました。

 

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午後からは、みんなお楽しみの川へ!
高いところから飛び込んでみたり、流れに逆らってみたり、崖を登ったり。

このちょっとの冒険が、子どもたちのコンフォートゾーンを広げ、次にチャレンジするときの大きなパワーになります。

最初は1人で水に浮かぶのも怖かった子が、一緒に奥に行こうと伝えてきたことにも感動しました。2時間ほどの川遊びの中で、大きくチャレンジの幅を広げています。

 

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高い崖によじ登り、(登るのがこれまた大変!)掛け声に合わせてジャンプする。

高学年の男の子、さすがの見せ所でした。ここでも、下の子を引っ張るお兄ちゃんの役割をする場面を何ども見せてくれました。

 

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夜にはみんなで焼きそば作り!!
ただ作るだけじゃなくて、材料もみんなで調達!

人数・食べる量を考慮して、何がどのくらい必要かを子どもたちで会議します。子どもたち6人で話しながら、買いに行く人、準備する人までを決定しました。

 

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普段おとなしいと思っていた子が、積極的に発言し、みんなの意見をまとめてくれている姿も!


 無事に買い出し終了し、作る過程も役割分担しながら美味しい焼きそばをいただきました。

 

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翌日は早朝から登山。眠い目をこすりながら、飛び出してみんなで歩きました。自然の音に耳を傾け、虫を見つけては目で反応し、疲れた・喉が渇いたという身体の声を感じます。帰ってきた後のアイスが最高に美味しかった!!

 

 

キャンプ最後の目玉はBBQでした。火をつけるのに苦労していたのですが、自然にある燃えそうなものを次々と拾ってくる子どもたち。お肉を焼くためには火が必要です。目の前にあるのに、焼けない・食べられない歯がゆさがあるからこそ、子どもたちは動きます。

キャンプって、火を起こしたり、テントを設営したり、意外と日常よりもお仕事がたくさん!!

 

その中で、自分はどんな役割ができて、人とどう協力するかを潜在的に学びます。協力しましょう!手伝いましょう!という言葉を使わなくても、やらないと食べられない、寝られないがあるから自然と身体が動いていたりするのです。

 

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子どもたちの目がきらっと変わる瞬間を、2日間の中でたくさん見ることができました。
表情がくるくる変わって、2枚連続で撮った写真でさえ!!全然ちがう顔をしている。

その「きらっ」の瞬間を大切にしたいし、「心が動く」瞬間を見つけられる人でありたい。そんなことを感じる2回のキャンププログラムでした。

 

まだまだ夏のキャンプも続きます!
明日からは千葉へと向かいます。こちらは同世代の大人キャンプ。どんな出会いが待っているのか、ドキドキワクワクです♩


瞬間、瞬間を大切に、感じ、学び取る夏にしたいと思います!

 

 

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