shigerico blog

9月1日に日本を発ち、教育の在り方を探求する旅をしています。日本の教育に還元できるようなヒントを見つけたい!という想いから、北欧を中心に教育現場をまわります。

衝撃、デンマーク小学校の教室!そこで生まれる学び合いとは?

 
 
おはようございます。
 
時刻は朝の4時。外の気温は2度。
 
デンマークからオランダへと夜行バスで向かっています。
今はドイツ、ハンブルクマクドでかなり早めの朝食を食べながら、乗り換えのバスを待っています。
 
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コーヒーと新商品らしいピザマック。お値段は合わせて500円くらい。
 
 
 
少し時間のあるこの間に、デンマーク小学校での振り返りをしていきたいと思います。
 
 
私が視察に行かせていただいたのは、コペンハーゲンの中心地にあるフォルケスコーレ。フォルケスコーレとは小中一貫校であり、これが義務教育期間にあたります。
 
デンマークでは小学校と中学校がフォルケスコーレとして同じ敷地内にある形が大半で、約8割の子どもが小中一貫校に通っています。
 
 
 
朝は歩いて登校したり、自転車で登校したり、1〜2年生は親が自転車に子どもを乗せて送る姿も見られました。
 
 
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このように、前に子どもを乗せる箱がついている自転車。
ここからひょっこり顔を出している子どもたちはとても可愛いです(笑)
 
 
デンマークはパンケーキの国と呼ばれるほど、坂が少なく平らな国なので自転車を利用する人が本当に多い!!
通勤時間にあたる7時〜8時は自転車レースのように利用する人がたくさんいます。
 
 
その背景には、車の税金が半端なく高かったり、一方通行の道路が増えてきたり。
 
エコな社会を実現するシステムが年々進んできています。道路が制限されていることから、近い場所なら、車を使うより歩いた方が早いくらいです。
 
 
 
税制や、エコな社会づくりについて書き出すときりがないので今日はひとまずこの辺で。
 
 
 
早速学校の中に入って行きます!
 
 
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通常の教室はこんな感じ。これはイメージ通りでしょうか?
 
 
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机の並び方は各教室によって異なりました。
 
全ての教室にプロジェクターがあるのはもちろん、タッチパネル式になっているクラスもあり、授業では大活躍です。
 
 
 
中でも、衝撃を受けたのが5年生クラスの教室!
 
 
 
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一人ひとりの机と椅子がない!!!?
 
 
この教室で、なんと27人の子どもが学習します。
それぞれ段になっている椅子?階段?の好きなところに座ります。必要な時は写真下に見える3つの机を利用したり、木のボードを膝に置き、下敷きのようにしたりして書いていました。
 
1時間、ノートやペンを使わず、子どもと先生の対話だけで完結する授業もあります。
先生が前で説明して、問題演習に取りかかる多くの日本の授業とは大きな違いです。
 
 
「対話を大切に」
このことが目で見て実感できた瞬間でした。
 
お互いの顔を見合わせて、自分が楽なリラックスした体勢で。
挙手率がとても高く、常に教室では意見が飛び交います。
 
 
この学校では朝の会と言えるようなはっきりした時間はありませんが、毎朝ムードチェックがあります。
 
日本の小学校でいうと健康観察に近いのですが、体調の良し悪しだけでなく、気分も合わせて今日の自分を1〜10でみんなに伝えます。
その後には、その数字である理由も話します。
 
 
私が小学生の時は、
 
「〜さん」「はい、元気です」という具合。
 
 
 
「10です。昨日こんなことをして、こんなことがあって〜〜」という感じです。1人が話す時間の長さに驚きました。
 
もちろん何も言いたくないときは言わなくても構いません。それも気分の1つなのです。
 
 

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このように今日の気分を色で塗るクラスもありました。
 
みんなの今日の気分をクラス内で共有した上で、1日をスタートさせます。
 
 
 
そんなデンマーク。クラス替えは基本的になく、行く学校が変わらなければ1〜9年生まで同じクラスなんだとか。
新学期の変化と言えば、担任の先生が変わるくらいだそう。
 
 
さらに、教えるのは教科によって異なる先生。
先生1人につき、2〜3教科の専門を持っており、大学ではこの教科を重点的に勉強してきたと聞きました。
例えば、5.6年生の先生団で担当教科を分担し、2学年教えるといった感じです。
 
朝一番に来る先生や、昼食時に教室にいる先生も毎日違ったため、先生みんなで多くのクラスの子どもを見ている印象でした。
 
 
 
 
そして気になるデンマークの授業!
 
 
例えば、算数の時間が1日に3時間あったとします。そうすると、先生は教え方をその3時間で子どもたちが退屈しないように変えていました。他の教科も同様です。
 
 
算数1時間目:先生が説明し、グループになってノートでいくつか問題演習。
 
算数2時間目:動きを取り入れた学習。角度の単元だったので、立って目を瞑り、先生が言った角度分だけ回るアクティビティ。
 
算数3時間目スマホやパソコンを用いて動画を見て、そのままクイズ形式の問題演習をする学習。(どの子がどこまで動画を見たか、どこまで問題を解いたか、正解したかが先生のパソコンで分かるようになっています。)
 
 
「長い話だったり、同じような学習だったりすると一部の子どもは3分で違うことを始めちゃうからね〜」
 
と先生は話してくださりました。
 
 
授業を作る上で、変化を持たせることをとても大切にしているようです。
 
 
 
また、水曜日には、
1つの教科を丸1日使って学習するということがこの学校では決められています。この学習方法が本当に興味深かったので、こちらは次のブログで書こうと思います!!
 
 
また、フィンランドと同様に学習する場所は自由!
 
授業のはじめと終わりは教室に集まることが大半ですが、グループワークや個人での学習になると教室を出て行く子どももたくさんいます。
 
 
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階段の下にはこのような小さなお部屋も。
自ら集中して取り組める学習環境を選んでいます。
 
 
 
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別室で学習する際は、
 
青:今入っていいよ!
黄色:ノックしてから入っていいよ!
赤:作業中、集中している、今は入らないで!
 
ということを示せるものがドアに貼られていました。
 
 
静かに学習しなければならない時間は一切なく、個人の学習でも友達と教えあって取り組んでいたのが印象的。
 
 
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これは担任の先生が大事にしている各学年ごとに決めた目標です。
 
上から、
 
5年生:MOD(自発的に行動する)
4年生:REFLECTION(考える)
3年生:VEDHOLDENHED(根気・最後までやり遂げる)
2年生:UMAGE(努力)
1年生:SAMARBEJDE(連携・協力)
 
 
1年生で1番に協力することを学び、日々の中で話し合い、学び合うことが大切にされていました!
 
 
 
今回書いたことは1つの学校で見たことなので、これがデンマーク教育だ!とは言えませんが、少しでも参考になればと思います。
 
 
今後も発信します!
では、オランダへ向けてあと4時間半。行ってきま〜す!
 
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