shigerico blog

北欧を中心に、幸せな生き方と教育の在り方を探求する旅をしていました。現地で見て、聞いて、感じた学びを発信しています。共に学び、応援し合えるごちゃまぜ共創空間をつくりたい!

問題だらけと叫ばれる日本の教育、実はすごいのかもしれない。

 
 
どうも!しげりこです。
久しぶりの投稿になってしまいました。
 
 
海外の教育を見ていると、その目新しさから、
 
「日本の教育ももっとこうだったらいいのに」
「こんな学校に行けたら子ども達は幸せだろうな〜」
 
と思っていました。
 
 
でも、その逆を考えることもとても大切だと思っています。
 
 
オランダで出会った先生がYouTubeの日本の小学校ドキュメンタリーを見て、日本の教育も面白いところあるよねと言っていました。
その日に帰宅してから見てみると、コメント欄に世界各国から絶賛する声がたくさん挙げられていたんです。
 
 
そこで、、、
 
もし私が、日本人じゃなかったとして、日本の学校に教育視察をしにきていたら?
 
 
というテーマでこの先の文章を書いてみました!
 
完全にフィクションですが、ぜひ読んでみてください!!
 
(以下:わたしの小学校時代の記憶と、実習した小学校、2年間ボランティアをしていた小学校を見ての情報なので、違いがあるかもしれません。)
 
 
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先日、わたしは日本での4週間の教育視察を終えて帰国しました!
 
1〜6年生のクラスを見させていただき、毎日学校生活をともにする中で驚くことがたくさんありました。
今回はその中の4つを紹介していきたいと思います。
 
 

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①給食の準備を子どもたちが行う
 
なんと、日本では4時間目の授業が終わると子どもみんなが給食のエプロンを着はじめてランチの準備をします。
当番制で、担当の子は給食室まで自分のクラスの給食を取りに行き、盛り付けから配膳まで全て子どもたちで行なっていました。
食べる前は「いただきます」みんなで手を合わせて日本独自の挨拶をします。これは食べ物に対して感謝する言葉だそうで、いただく命にお礼をします。食べるときは机を班ごとにくっつけたり、みんなで大きな円になったり。
 
給食はとても栄養バランスに配慮されているものでした。わたしの国と比べると値段もこのクオリティでこの値段!?と驚くほどに安いと感じました。
 
 
 
②掃除を子どもたちが行う
 
子どもたちは給食を食べた後に学校の清掃を行っていました。
自分たちの教室だけでなく、廊下や体育館、トイレまで。学校の隅々を各学年で担当して掃除をします。日本には学校清掃員として働いている人が公立小学校にはいないようです。
本の学校は勉強をするだけでなく、生活に必要な術を身につけられる場所になっています。また、日本では学校に入る際に下駄箱が設置されていて全員中履に履き替えます。なので教室内に泥が上がりこむことは少なく清潔で、靴を履いていることから安全性にも長けていると感じました。
 
 
 
③教室の中で生き物を育てる
 
クラスにもよりますが、教室の中で生き物を飼育しているクラスも多かったです。
カブトムシやチョウチョ、魚まで。時には幼虫から育てて大人になり、卵を産むまでの過程を眼の前で見ることもできます。学校全体ではウサギを飼育していました。担当の子が飼育小屋の掃除、水換え、餌やりなども行ってました。
生まれれば、いつかは必ず死ぬ時が来てしまう。育てている限り、死に直面することもありますが、子どもたちはそこに向き合い、多くのことを学ぶきっかけになるのかもしれません。
 
 
④野菜を育て自分たちで食べる
 
日本の多くの小学校には畑が設置されていて、時期になると子どもたちは種を撒き長い期間をかけて野菜を育てます。
春に植えて夏や秋に収穫し、調理して食べることもあるそうで。自分たちが育てたものを実際に食べれたときの喜びはとても大きそうです。子どもたちがメニューを考えて、育てた食材を使って料理をするって想像するだけでワクワクします!
 

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日本では自分が興味のある係を担当し、クラス内での自分の役割として仕事をしていました。学期初めにどんな仕事をしたいか、子ども同士で相談して決めることができます。
係とは別に、クラスを楽しませる会社というのもあり、グループごとにクリスマス会などのイベントを企画したり、みんなでする遊びを考えたりしていました。クラスや学校を楽しませるため・よりよくするために子どもたちができることを自分たちで考えていたことがとても印象的です!!
 
 
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ここまでが、海外視点から見た日本の学校でした。
 
 
 
日本に住んでいて、日本の教育を受けてきた私たちからすればこれらは当たり前のことですが、わたしが視察した3カ国にはないものでした。
 
 
給食は食堂に用意されているものを自分でとったり、家から持ってきたり。給食だと無償のフィンランド以外は一食600円ほどで日本の倍かかるのです。
掃除は清掃員を学校が雇っており、子どもたちがするとしても2人程度が放課後に軽くほうきで教室を綺麗にするだけです。
野菜を育てたり、生き物を飼っているのも見かけませんでした。
 
 
社会が変容し、求められる力が変わってきていることからどこまでを学校で行うべきものなのかの見直しは必要ですが、今回のような視点も忘れてはいけないなと思います。デンマークの森のようちえんのような森で思いっきり遊ぶということはないかもしれないけれど、自然に触れる経験は日本の学校で今でも大切にされているような気がします。
 
もちろん、その裏には先生の業務が膨大(給食指導や掃除指導をしなければならないので)になってしまっている問題があるのも事実です。
 
 
 
わたしが海外に出て、すごい!と衝動的に感じたのと同じように、日本にも世界からすごい!と思われていることがあるということを思い返すために今回は記事を書きました。
 
他にも、自分の学校生活こんな素敵ポイントがあったよ!というのがあれば教えていただけると嬉しいです!
 
 
ではでは!!