shigerico blog

9月1日に日本を発ち、教育の在り方を探求する旅をしています。日本の教育に還元できるようなヒントを見つけたい!という想いから、北欧を中心に教育現場をまわります。

水曜日は1教科のみ!?デンマーク小学校のプロジェクトデーとは?

 
 
 
こんにちは!しげりこです。
 
無事にオランダに到着し、学校視察をさせていただいています。
フィンランドデンマークと視察を終え、残すはオランダの4週間のみになりました。
 
オランダでは、フィンランドと同様に観光客がほぼいない地域でのんびりと過ごしています。
 
 

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10月のフィンランドよりも暖かく、とても過ごしやすいです

 

 
 
さて、今日はデンマークのフォルケスコーレ(小中学校)で私が最も興味深く感じたプロジェクトデーについて。
 
 
遡ること2週間ほど前。
先日、私が視察依頼を学校にしに行ったのは火曜日でした。
 
 
 
校長先生:「明日は特別な時間割だから、いきなり受け入れるのは難しいわ。」
 
私:「???」
 
 
何をするのか、その時に詳しく聞くことはできませんでしたが、翌週に知ることができました。
 
 
 
そう、この学校、
 
 

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水曜日は1教科しか学習しないプロジェクトデーなのです!!!
 
 
なんて楽しそうな響き!!
これが本当に面白いです!!!
 
 
日本で1教科しか教えない日があると聞くと、
「子どもが退屈に感じてしまうのでは?」と思ってしまいそうです。担任の先生も授業にたくさんの仕掛けを作らないと子どもの集中力が続かない、、と負担に感じてしまうかもしれません。
 
 
では、それがデンマークではどう成り立ち、どう考えられているのか?
以下の項目で書いていきます。
 
 
 
 

① プロジェクトデーでは実際にどんなことをするの?

 

 私が視察させていただいた週の教科は「英語」でした。 

 

1日の流れは以下の通り。 

 

①英語で映画を観る。

(10月31日だったので、ハロウィンにちなんだアニメーションでした)

②登場人物についてグループでまとめる、感想を書く。

③グループで気に入ったシーンを選び、劇を作る。

(道具を作成し始めるグループも!!)   

 

 

まず朝一番、先生から今日1日をなるべく英語で過ごすようにとの指示。

そして、これが実際にできている小学5年生には驚きます。

 

先生の発言も全て英語でしたが、何をしていいかわからないと困る子どもはいませんでした。私が何をしているのかと子どもを見ていると、「今はこういうことをしているんだよ。」と子どもが丁寧に英語で説明してくれるほどです。 

 

 

どの先生や大人にデンマークの子どもが英語が話せる理由を聞いても、返ってくる答えは同じ。

「映画やテレビを英語で観るから。」

 

 

デンマークでは日本のように翻訳されている映画は比較的少なく、文字を読めるようになった頃から英語にデンマーク語の字幕で映画を観ることもしばしば。

これは、意識しないとほとんど英語に触れない日本との大きな違いかもしれません。  

 

そして最後の劇では、あのシーンだ!と子どもも先生も一緒になって盛り上がっていました。感想も時間が少ないながらに飛び交います。

前回のブログでも述べたように、教室の形が階段形式になっているため本物のシアターのような素敵な空間、時間でした!  

 

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他にも、先週はリサイクルセンターに行き、捨てられたものを集めて自分たちでリサイクルをして物を作ったと聞きました。環境について学ぶとともに技術の時間でもあります。まさに複合型学習です。

他にも、ゴミの分別を促すCMを作成するなど、活動は多岐に渡ります。   

 

 

 

 プロジェクトデーを可能にしている背景とは?

 
 
デンマークでは授業時間数は決められているのですが、それをどのように組むかが学校ごとに大きく異なります。まばらに時間割に組み込む学校もあれば、この学校のように1日にまとめて行う学校もあるということです。
 
 
また、子どもにどのような力をつけてほしいかの教育目標はあれど、その教え方は自由。教科書を使うもよし、パソコンを使うもよし、外に出て学ぶもよし。ここも学校や先生によって異なるポイントです。
 
 
さらに、先生が教科担任制であることも可能にしている背景かもしれません。
やはり、教科書通りに教えないことはメリットである一方で、授業内容を考える大変さを感じてしまう先生もいるかと思います。
これが2教科しか教えないとすればどうでしょう?水曜日は1クラス1教科なので、どのクラスにも被らない先生は1日フリーで、その時間は授業準備に充てられると言います。
 
 
 
また、レストランに行って厨房見学&お手伝いをするという家庭科のプロジェクトデーもあります。このように職業に触れられる機会がたくさん!デンマークでは社会がとても開かれており、そういった子どもの見学や体験を受け入れてくれる企業や店がとても多いとのこと。
なので、先生はアポ取りに負担を感じることはあまりないそうです。
 
 
 
 

 プロジェクトデーのメリットとは?

 
 
上でも述べたように、1つ目は丸一日授業準備に充てられる日ができるということ。
 
 
2つ目は、色んなアングルからその教科を探求できること。1時間の学習ではどうしても始めの時間が前の時間の復習となってしまいがち。その時間を撤廃することで、深いところまで、さらに違う視点から学ぶことができます。
 
 
3つ目は、何より楽しいこと
この学校では1年を通して、水曜日は1教科しか学習しないと決められています。時には出かけたり、時には学校内で体を動かしながら学んだり。こんな授業を私も受けてみたかったなぁ〜と感じました。
 
 
 

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子どもたちがこの日に仕上げたCMも見させていただきましたが、撮影から編集(テロップ入れや音楽など)、YouTubeにアップするところまで自分たちで行っていて、それもかなりのクオリティでした。
 
クラスの子たちに将来の夢を訪ねると、俳優、YouTuberと発言する子も!この授業が影響しているのかもしれません。
 
 
 
以上がプロジェクトデーに関するまとめでした (^^)
あくまでもデンマークの1つの学校での情報なので参考程度に。
 
 
ではまた!!