shigerico blog

北欧を中心に、幸せな生き方と教育の在り方を探求する旅をしていました。現地で見て、聞いて、感じた学びを発信しています。共に学び、応援し合えるごちゃまぜ共創空間をつくりたい!

子どもを伸ばす、フィンランドのユニークな〇〇 その①

 

 

ホストマザーは私に言いました。

「明日、娘がロープの習い事に行くんだけど一緒に行かない?」

 

 

ん??ロープの習い事!?

 

綱引き?ターザン?カウボーイ?

一体どんなことをするのか。

気になりはしたものの、とりあえず一言。

「行きます!」

 

 

そして車を走らせること10分、到着したのは体育館のような場所。

前のクラスが利用しているときは中を見ることができないので、扉が開くまでわくわく待ちます。

 

 

 

 

 

そして開かれた先には、

 

 

 

 

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ロープ!

 

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ロープ!!

家の中にもあったこのロープ!!!

 

 

実はここ、日本でいう体操教室。

子どもたちはこのロープを含む体を動かすコースを20分ほど走ってまわり続けていました。

 

もちろん競うことはせず、大事なのは自分のペースでできるところまで頑張ることです。

 

 

コースの全体像を撮れなかったので、簡単なイラストにしてみるとこんな感じ。

 

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このコースは2週間ごとに変わります。

子どもたちは手や足を使い、バランス力や握力はもちろん、どうしたらコースを越えられるかの思考力・判断力も身につけることができます。

ちなみに、わたしが見たのは5歳・6歳の小学校に入る前の子どもたちが集まるクラス。小さな地域ですが、20人ほどが集まっていました。

 

 

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これぞまさに、ミニSASUKE。

 

 

アシスタントの先生は5人いて、特にブロックゾーンで後転や前転ができるようサポートしていました。中には学生や、学校の先生も。

 

 

わたし:「フィンランドでは先生が副業することは可能なんですか?」

 

先生:「これはボランティアとして好きでやっているのよ。」

 

 

と、にこやかに答えてくれた先生。

仕事が早く終わるからこそ、こういった学校とは別の教室を持ち、サポートすることができる。素敵です。

 

ちなみに、私のホストマザーもプレスクール(小学校に入る前の子どもが行く学校)の先生をしながら子ども向けのダンス教室を持っていました。

 

 

そしてミニSASUKEが終わったかと思うと、最後にはこれまた面白いアクティビティが!

 

 

①みんなで顔が見えるように、1つの円になりましょう。

②今からケーキを作ります。ケーキ作る行程を1人1つ言い、体でアクションしてみましょう。

③さあ、ケーキができました!みんなで食べましょう!!!

 

 

んんん!?想像つきますか?

もちろん、ここでのケーキは想像上の超大きなケーキ。みんなで作った円の中に、ケーキがあるように見立てます。

 

 

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「生地を混ぜます」

といえば、みんなでぐるぐると手を大きく動かし、

 

「砂糖を入れます」

といえば、パッパと手を前に突き出して振り、

 

「焼きます」

といえば、みんな燃え盛る炎のようになります。

 

 

ピザなど、他の食べ物の回もあったそうで、毎週テーマが変わります。

なんてユニークなんだ、!

 

フィンランドをそっくりそのまま持ち帰ることはできないけれど、こういうアクティビティ1つひとつにどんな意味があるのか考えながら、日本の子どもはどんな反応をするだろうと考えてみると楽しくなります。

 

 

以上、

子どもを伸ばす、フィンランドのユニークな習い事でした!

 

 

 

散歩は森の中!?フィンランド、イーサルミでの生活

 
 
こんにちは!
フィンランド、イーサルミでの学校インターンとホームステイを始めてから1週間がたちました。
 
今日はフィンランド家族の1日の過ごし方について書きたいと思います。
 
 
 
1.  イーサルミってどんな場所?
 

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ヘルシンキから電車で5時間半
約2万2000人が住む小さな地域です。(ちなみにフィンランドの全体の人口は約550万人)
 
駅の近くはレストランやスーパーがありますが、少し車を走らせると湖や森が現れるのどかな地域です。
 

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2.  フィンランド家族の1日の過ごし方
 
AM6:00 
起床
子どももこの時間に起きます。
朝ごはんはパンにコーヒー。あとはプーロというフィンランド料理がたまに。
 
庭では鶏を飼っており、朝に卵があるか確認しにいきます。
 
子どもたちは父親でもわからない鶏の見分け方を知っていて、4匹それぞれの名前を教えてくれたのですが、私も違いが全くわかりませんでした。笑
「チキンッ!チキン〜!」と言いながら抱っこもします。かわいい、、、。
 

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とれた卵、大きさが様々です

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AM7:00 
母、父ともに仕事場へ。
このタイミングで、朝家を出るのが遅い方が子どもを幼稚園とプレスクールに送ります。
 
 
PM3:00
日によってまちまちですが、16時くらいまでには家族みんな家に帰ってきます。仕事終わりが早い方が子どもを迎えに。いつも両親で育児をうまく分担しているイメージ。
母は水曜日に自分のダンス教室も持っていました。
一階建てでリビングは広く、部屋にこもるのは寝る時のみ。家の中では、家族みんなの顔がいつも見えます。
 
 
PM5:00
夕食
ラザニアやチキン、パスタスープなど美味しいフィンランド料理をサラダと合わせていただきます。立派なオーブンがあるので、調理はではこれを主に使用。日本のようにフライパンで炒めるという行程は少なめ。
土曜日は一緒に作らせていただきました。
 

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そして、食卓の真ん中にはろうそく!フィンランドでもろうそく!
デンマークのヒュゲという言葉が思い出されます。
部屋の電気はつけず、外の明るさとろうそくの灯り。とても落ち着いた空間です。
 
 
PM7:30
子どもたちは早めに就寝。母、父は3人の子どもを寝かせつけるために寝室へ入ります。9月なのでこの時間でもまだ外は薄暗いです。さらに緯度が高い地域では、夏に太陽が沈まない白夜が見られます。
 
 
PM8:30
子どもが寝た後は、リビングでワインを飲んで映画を見たり。家の中にあるサウナで一息ゆったりしたり。夫婦での時間や、自分の時間もすごく大切にしています。
 

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家の横にはサウナで使う薪がたくさん



PM10:00
就寝
明日の仕事に備えてゆっくり休みます。
 
 
 
3.  休日のお出かけ、それは、、、
 
休日はこれに加えて普段スクールに行く時間を使い、散歩をします。
現在のフィンランドの気温は9℃、しっかりと防寒対策をして外へ。
 
 
そして、
「さあ、お出かけするわよ。」と出発し、1本道をぐんぐん進む。
 
辿り着いたのは、森の中。
 
 

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私のイメージでは、外に出るとなるとせめて遊具のある公園に行くのだろう思っていました。
 
何もない、誰もいない、森の中です。
あるのはキノコや、大きな石、フニャッと曲がった木。
時々、木漏れ日が差し込んでくれるそんな場所。
 

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遊具がなくても、子どもたちは自然と触れ合い、自ら遊び場に変えていきます。
デンマークの森のようちえんではありませんが、「こうして森の中で遊ぶことで子どもたちは学び、発見し、挑戦し、感性が育つのよと」母親は話してくれました。
1歳の子どもが転んだ時、いつでもすぐに手をかさず、自分で立ち上がるのを見守る母と父の姿が印象的でした。
 
 
 

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森で気に入った石を集めてお店やさんをしてくれます

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こちらは木で作るお家




 
 
ちなみに、全く遊具を使わないわけではなく、お庭にはブランコやトランポリン、部屋には体操選手が使うみたいなリングもあり、これらでもたくさん遊びます。
2つの輪っかで何通りも遊び方を見出せる子どもは天才です。
 
 

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まだ1週間ですが、温かい家族の元で幸せなゆったりとした日々を送っています。

 

今まで忙しいを理由に全く帰省していなかったのですが、帰国した際には、自分から家族との時間を作りたいと思えるそんな今日の午後でした。
 
 
 

大人のための人生学校、デンマークの『フォルケホイスコーレ 』とは?



デンマークレポート続きです。

 


デンマークには迷える大人のための学校、フォルケホイスコーレがあります。ツアー内で視察に行ってきたので、遅ばせながらまとめます!

 

 

 

はじめに、フォルケホイスコーレって?


なんだか長くてややこしい名前だけれど、どんな学校なの?

ということで、特徴を4つ挙げてみます。

 

  • 17歳以上(学校によって多少異なる)であれば、誰でも入学可能
  • 入学試験、卒業条件、成績がない
  • 全寮制(先生も半数はフォルケで寝泊まりし、共同生活を行います)
  • 国籍関係なく国からの助成金を受けることができる

 

 

その中でも私たちが訪れたのは、グルントヴィホイスコーレ。

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学校の至る所にグルントヴィの肖像画がありました。

フォルケホイスコーレは、グルントヴィの「生のための教育」という思想のもとに作られたのが始まりとされています。そんなグルントヴィが立ち上げに関わった、歴史ある学校の1つ。

政治哲学、アート、音楽を探求したい人が集まるのがこの学校の特徴です。また、写真を専攻している生徒さんたちは、11月に東京で撮影もするそうで、日本を訪れるのを楽しみにしていました。

 

それぞれの部屋や、活動の様子も見学させていただきました。

 

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アートの部屋

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音楽の部屋

 

時代が変わるとともに人気な教科も変わり、現在はジャーナリズム、写真・撮影などが人気だそう。学校によって教科は大きく異なりますが、音楽、スポーツ、アウトドアなどもあります。

 

 

 フォルケの更なる特徴としては、、、

好きなことができる環境作り


それぞれの学生がやりたいことを選び、グループになります。授業外でもグループごとに話し合ったり、イベントしたり、好きを追求できる環境があります。

 

国籍や年齢もバラバラなので、あらゆる人との関わりも共同生活する中で、学ぶことができます。大きな1つの家族みたいといっても過言ではないほど、そこには暖かい雰囲気がありました。

 

先生と生徒の関係は対等 

 

デンマーク教育機関に行くと、対等という言葉をたくさん耳にします。

もちろん、フォルケホイスコーレ(以下ではフォルケ)でも先生が教えるだけでなく、学生から考えをもらい、刺激しあえる関係だというお話を聴きました。先生の採用時も、社会経験をたくさんしているかどうかが重視されます。

 

また、いつでも相談できる担当教師がおり、悩みがあったり、やりたいことが変わったりした時には、気軽に話し合える関係を築いています。 

 

実はデンマークでも、1960年代までは先生が生徒に教える一方通行の教育をしていました。その中で1968年に教育改革があり、対等な関係へと変化。制度で決められたなどではなく、国民の力で徐々に風潮が変わっていったそうです。

 

 

 

訪問時に、フォルケに通う人たちになぜここにいるのかお伺いしました。

すると、、、

 

 

「仕事に疲れちゃった」

「何となくカメラを勉強したいからきた」

 

 

このような理由でフォルケに入学する人も多くいます。正直驚きました。

 

フォルケは大学につなげるための学びではなく、幅広い興味を試せる場所、教養を学べる場所。

だからこそ、フォルケを卒業した後は大学に進学する人もいれば、旅に出る人もいる。本当に自由なんです。

 

 

デンマークの学業を終える平均年齢は28歳〜29歳。大多数の大人は、色々な経験をしてから社会に出るべきだと考えています。

目的が分からなくても、好きなことを学びたいから通ってみる。そんなちょっとの寄り道が人生をさらに豊かにしてくれるのかもしれません。

 

 

最後に、、、

「フォルケに入学したい?」と聞かれたら、あなたはどう答えますか?

今ある自分の生活を少し横に置いて、飛び込んでみたいと思えますか?


私は、このような自由な環境に少し羨ましい気持ちがありながら、「フォルケで何を得て、その先どうなるんだろう?」と、未来を考え、どこか不安になってしまいます。「何のために」そこに行くのか、はっきりと答えられないと行ってはいけない気がして。

 

フォルケに通う人たちは、今にベクトルを向けてとても楽しんでいるように見えました。立ち止まる期間が人生を豊かにしてくれると考えていました。どの生き方が良いとは言えず、人それぞれで正解のない問題ですが、今をひたすら大切にするフォルケの生徒さんから学ぶことは多かったように思います。

 

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そしてなんと、

現在デンマークに留学している友達との繋がりで、フォルケに3日間ほど行かせていただけることになりました。12月、またデンマークに戻って少し滞在することになりそうです。

 


色んな地での縁を大切にし、それこそ、今を精一杯!楽しんでいってきます。

 

では!!


 

 

 

デンマーク、森のようちえんを訪問!

 

フィンランドで元気にやってます。しげりこです!
 

デンマークでの学びを少しずつシェアしていきたいと思います。
 
ツアーで1日目に訪れたのは「森のようちえん」
物語にもでてきそうなメルヘンな名前です。どんな幼稚園か、想像つきますか?
 
 

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そこには園舎がなく、建物は簡単な小屋のみで子どもたちは森の中に登園します。
私が訪れたのはロラン島にある私立の幼稚園でした。
 
 
小屋は園内にいくつかあり、
 

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朝に集まり、ご飯を食べたりアクティビティをしたりする場



 
 

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お昼寝をする場



 
 

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事務室・調理室(これは先生が使う場所のようでした)


 

 
森のようちえんの子どもたちは、雨の日も雪の日も外で遊びます。まさに雨ニモマケズ
この地域は雨が比較的少ないのですが、雨が降った際は「外で遊べなくて残念だね」ではなく、子どもは喜んで外へ飛び出します。泥んこになるのは子どもにとって最高に楽しいのです。
 
 
大雨でどうしても外に出られない際は、「ティティ」というテントの中に入ります。
 

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この時はみんなで火を囲み、話したり、天井から入り込む雨を眺めたり。あくまで遊び方は子どもたちのテンポに任せていて、いつでも自由です。
 
 
この時に見る雨の子どもからの感想は「きれい!」
自然の本来の美しさを普段の生活の中で忘れてしまっていたような気がします。
 
 
また、森のようちえんでは当たり前のように火を使います。
 

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日本だと危ないというイメージが先行してしまいがちですが、デンマークでは火と関わりながら知恵として覚えていきます。どうやって使うものなのか、どうしたら温かく過ごせるのかを幼稚園の時から学んでいくのです。
 
 
 
森のようちえんには決められたルールが3つ。
 
①人の話を最後まで聞く
森のようちえんでも対話を大切にしています。友達同士が遊び方を考えて教えあったり、道具の使い方を教えあったり。お互いが認め合える環境づくりをこのルールによって行なっています。叱ることもなく、喧嘩をしてしまった時も対話をして分かってもらうことを大切にしているそうです。
 
②園の線から出ない
森のようちえんはすごく広いです。道路との境界のところにだけ棒を使って線が引いてあります。
バスがついて降りると、線ぎりぎりでないところで子どもたちが出迎えてくれました。
このルールは子どもたちを制限するためでなく、安全を守るためにあるのです。
 
③先生の合図で集まる
先生は基本的に指示をしたりはしないのですが、ご飯を食べたりみんなでアクティビティをする際に子どもを集めます。この合図がまた面白い。笛などで呼びつけるのではなく、手を口に当てて「トゥルルるる」というように音を出します。ブログで伝えるのがこればかりは難しいですが、(笑)
遊んでいた子どもたちがすぐに先生の元に集まって来ていたのが印象的です。
 
 

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園内を見ていると、ある木には名前のようなものが。尋ねてみると、卒業生は紙に絵を書くのではなく、木に残すそうです。これもこの幼稚園ならではで、とても素敵でした。
 
 
学校教育ではどうしても部屋の中にいることが多くなってしまいがちですが、ここでは、「自然があって、その中に自分がいる」ということを潜在的に学べるのです。自分で体温調節をしたり、自然に適応しながら生きることが自立の第一歩に繋がるのだと学びました。
 
今回は森のようちえんでしたが、海辺には「海のようちえん」もあるそうで、想像するだけでもワクワクしてきます。
帰国したら、ぜひ日本にもある森のようちえんにも訪問したいと思いました。
 
 
では、今日はこの辺で!
 
 
 
 

幸福感を作り出す、デンマーク人の考え方

 
どうも、しげりこです!
 
デンマーク教育ツアーが終わりました。
全国から集まった30人で、デンマークでの7日間を過ごしました。本当にあっという間です。毎日の学びが多すぎて、まだまだ消化し切れていないのが現状です。
 
森のようちえんから始まり、フォルケスコーレ(小中学校)、ビジュアル気候センター、リサイクルセンター、フォルケホイスコーレ、ユースエージェンシー、国会議事堂、高齢者福祉施設を視察してきました。
 

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森のようちえん



 

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高齢者福祉施設



 
 
チームごとの活動では、それぞれが検証したいことを日本から仮説立てて持ち込み、探求しました。最後のチームごとの学びのシェアでは、発表形式は自由でパワポや模造紙以外に音楽で学びを表現するチームもあり、デンマークらしさが溢れるひととき。実際の学校現場でも、学んだことの表現方法は自由だったりするそうです。
 
 
このツアーでは教育分野だけでなく、政治や福祉、人々の生活の在り方を知ることで見えてくるものがたくさんありました。
 
今回はざっくりと3つ。
 
 
①「リスペクト」「信頼」がデンマークの考えの基本
 

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子ども大人関係なく、お互いを尊重し、認め合う雰囲気がデンマークにはあります。
親と子ども、政府と国民、それぞれに信頼関係があり、政治であれば何をしているか・どこにお金を使っているかの透明性が高いです。明確だからこそ、選挙の投票率は85%を超えているということもお聞きしました。電車に乗る際に、改札がないのも信頼があるから成り立っていることなのかもしれません。
 
 
②スタンダードがない
 

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13歳で職業コースに通う生徒に出会いました。書いたり、読んだりする勉強より、手を使って作業することが好きだということからこのコースを選んだそうです。日本であれば、小学校を卒業したら中学校へ行き、中学校を卒業したら高校に行くということが基本になっていることから、この生徒との出会いは、知らないうちに形成されていた自分の中の当たり前を問い直させてくれました。
 
 
③子どもが大人を再教育する
 

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「教える」はえらいことではなく、「教える」は「教えられる」ことでもあり、感謝すべきことだと言われています。
いつになっても学ぶ姿勢を忘れないデンマーク人の謙虚さを目にする瞬間も多かったです。訪れた小学校では、先生も子どもから学ぼうとする姿勢で対話をしていることが印象的でした。
 
ここまで書くと、いい面ばかりのように思えてしまうかもしれませんが、デンマークも完璧な国ではなく、問題もあります。両方を知ることですごく考えさせられた7日間でした。物事を俯瞰的に見ることを意識して、今後の更なる学びに変えていきたいです。
 
 
 
最後に、私はチームで何かに向かって進んでいる瞬間、達成した瞬間が大好きです。
昨夜、みんなでサークルになり、学んだこと・感じたこと・これからの自分のことをシェアする時間が忘れられません。みんなが自分のことを飾らずに等身大で話し、時には涙し、周りからは認め合える雰囲気があるってこの上なく心地よくて、素敵です。
 
ある出会いから、春から携わらせていただいたこのツアー。あるきっかけがあって集まった30人。本当に感謝!
 
 
 
そして今、私なりのネクストアクション、フィンランドへ向かっています。
はじめの1週間は幼稚園から専門学校までの教育機関視察、次の1ヶ月で小学校インターンをさせていただく予定です。
 
デンマークそれぞれの施設での学びは少し落ち着いたら投稿します!では!!
 
 
 

いざ、デンマークへ!

 

どうも、こんにちは!はじめまして。

しげりこです。


私は今、デンマークのロラン島というところにいます。
昨日、日本を発ち4ヶ月北欧で ”教育” を学びます。
自己紹介や、海外に行くことになった経緯は後ほど書かせていただこうと思うので、今は現地で体感したことを随時発信していきたいと思います。


まずは、これまで作り上げてきたデンマーク教育ツアーがいよいよ始まります。説明会で参加者を募るところから始まり、8月の事前研修を終えた運営・参加者含めての熱い想いを持った30人。
待ちに待った現地でデンマークの教育・環境を学び、幸せの在り方を探求します。


私は一足お先に到着したので、みんなが到着するまでの間に街中をふらっと。

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渡航前に写真で見ていた景色が目の前に。雨が多いということを話しに聞いていたのですが、見事な快晴。
運河に沿ってカラフルな木造家屋が並ぶ、ニューハウンです。
周りにはレストランが並び、テラス席でたくさんの人で賑わっていました。

 


クレジット社会のデンマークでは電車の切符も、駐車料金の支払いも全てカードです。

 

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カード挿入口と暗証番号を押すボタンがある簡素な機械でした。


また、自転車で移動する人が多く、自転車用の信号や車線がありました。逆に車は一方通行しかできない道路が多いようです。
電車にも自転車を持ち込んでいる人がたくさん、ベビーカーや車椅子、自転車を置く場所の確保のためか、座席は少なめでした。

 


そして街のど真ん中にプレイパークのようなものを発見。両側は道路になっています。

 

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日曜日だったこともあり、次々と家族がやって来ます。
単純な遊具のようで、色んな遊び方を子ども自身が生み出しているようにも見えました。石のようで少し柔らかな素材であり、安全にも配慮されています。
子どもの遊び場であると同時に、家族間の交流の場でもあり、「大人みんなで子どもを見守る、育てる」ということが感じられたひと時でした。

 



空港に戻り、ツアー運営・参加者のみんなとも無事に合流。

本日は移動が中心となりましたが、明日はロラン島にある「森の幼稚園」「フォルケスコーレ」を訪問します。また更新していきます!


それでは!