shigerico blog

北欧を中心に、幸せな生き方と教育の在り方を探求する旅をしていました。現地で見て、聞いて、感じた学びを発信しています。共に学び、応援し合えるごちゃまぜ共創空間をつくりたい!

わたしが見たイエナプラン教育 ②



新成人のみなさん、成人おめでとうございます。
はたちの自分はどんなだったかな〜と昨日1日振り返っていました。
 
2年前の20歳、わたしは海外に行ったことがなく、大学から始めたよさこいに、ただひたすら夢中になっていました。
 
・チームとして初めての大きな舞台への出場を決め、何ヶ月もみんなで練習したこと
・本番直前に、みんなの素直な想いを毎日共有し、1つの目標に向かって進めたこと
 
 
もっと早く、海外に飛び出してみたり、いろんな大学や社会人の方と出会えていればと思うこともありますが、1つのことに夢中になったこの時期が今のわたしを作ってくれていることも確かです。
今後も、自分の周りにいてくれる人たち、想いを語り合える仲間に感謝しまくりたいです。いつも本当にありがとう。
 
 
 
前回はイエナプランの4つの特徴をあげました。
①異年齢学級
②サークル対話
③循環的な時間割・自分だけの時間割
 
今回はイエナプラン教育の②サークル対話について書きたいと思います。
 
 
 
サークル対話って?
 
4歳から12歳まで、全てのクラスでほぼ毎日行われていたサークル対話。
 
教室で円になってクラスみんなで話し合う時間です。

 

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普段はみんなの机は島のようにグループごとに配置されているのですが、サークル対話の時間になると椅子を持って教室の真ん中に集まり、大きな円を作ります。
 
 

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普段はこんな感じです。
 
どんな話をするのか?
 
話題を特に決めずに話し合うこともありますが、わたしが見たものは曜日ごとに話し合う内容が決められていました。
 
(月)自由サークル
(火)ニュースサークル
(水)読書サークル
(木)将来サークル
(金)イベントサークル
 
※たまたま私が訪問させていただいた週がこのような内容であり、時期やクラスの状況によって話す内容は異なります。
 
 
月曜日は比較的自由に話し合う時間、週末にどんな過ごし方をしたか話したり、わたしがこのクラスに入った初日でもあったので日本のことをたくさん質問してくれたりしました。
 
 

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ニュースサークル・読書サークルでは、順番に気になったニュースや本を子どもたちが準備してきます。それに対して、発表者のクイズに答えたり、気になったところを質問したりする機会がサークル対話の中でありました。
 
 
将来について話すサークルの時間も見させていただきました。
あくまでも話したい子が、将来の夢や興味を持つようになったきっかけなどを話していました。「まだわからない」と発言していた子もおり、自由な安心して発言できる場づくりが行われていたことが分かります。
 
 
イベントサークルでは、ステージでクラスの出し物としてどんなことをしたいか話し合います。このイエナプラン校では、毎週(少なくても2週間に1回)全学年での集会があり、子どもや先生がステージで出し物をします。
劇をしたり、ダンスをしたり、歌をうたったり。何をしたいかもサークル内で話し合われていくのです。
 
 

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出し物で劇をしている様子
 
 
サークル対話の魅力とは?
 
一見、日本の学校での学級会や朝の会・帰りの会での役割とそんなに変わらないんじゃないの?と思うかもしれません。
私が小学校の時も、日記をみんなの前で発表したり、どんな出し物をしたいか話し合ったりする時間が確かにありました。
 
 
オランダで見たこんなエピソードがあります。
 
ニュースサークルで、4年生の子が発表するときに始めから口を開こうとしませんでした。みんなはその子のことを見ています。
すると、隣の5年生の子が一言、「一緒に読もう」と話したのです。「交互だったら読める?」と尋ね、担当の子は頷きました。自分のできる範囲の挑戦をその4年生の子なりに頑張っているように見えました。
 
 
これが前に出て発表する形式だったらどうでしょう?みんなの視線に耐えられなくなって、余計読めなかったかもしれません。
円になることで、クラスの距離がぐっと近くなり、今この子がどう言う気持ちなんだろう?と言うことを学校生活の中で分かるようになっていくのだと感じました。
 
その例の1つに、4歳・5歳クラスでは、先生が1人の子どもを膝の上に乗せてサークル対話をしている場面を何度か見かけました。
「なんでその子だけ?ずるい!」と他の子に思われてしまっても仕方ないと思う光景ですが、今あの子には先生の膝が必要なんだなと言うことを子どもたちは理解します。それも、サークル対話で1つの円になり、みんなの顔を見ながら話す習慣がついてるからではないかと感じました。
 
 
 
私が見たこんなサークル対話!!
 
今回は4・5歳クラスの対話について言及します。
 
4歳・5歳の子がサークル対話をしている様子、想像つきますか?
私も多くの子どもが手を挙げて自分の意見を言っているその姿には正直驚きました。
 
 

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これはこのクラスでサークル対話での発言を促すアイテム。
 
クラスに対する不満
褒めてあげたいクラスメンバーや出来事
質問やこんなことしたいの提案
 
これを事前にカードに書いておき、サークルの時間にそのカードを見ながら自分の考えを話します。賛成か反対か手を挙げたり、さらに追加の意見を述べている子がいました。
 
イエナプランの教室はリビングルームとも言われ、このようにサークル対話で話し合い、みんなが過ごしやすいようにみんなで作る教室」なのです。
 
 
バースデーサークルもありました。
誕生日の子がいれば、頭にケーキの帽子をかぶり、みんなで歌をうたい、サークルの真ん中で灯したろうそくの火を消します。みんなで祝い、喜びを共有するあたたかい時間でした。
 
また帰りの時間には作品サークルがあります。
4・5歳クラスは特に活動の中で、アートや工作など色々なものを作ります。
作品ができたら、随時教室の真ん中に置かれているボックスに入れます。それを帰り際に1つひとつ取り出し、みんなの前で「これは誰が作ったのかな?」と先生が聞き、みんなに作品を紹介するのです。自分が作ったものをみんなに見てもらえたら嬉しいですよね。
作品に限らず、「今日こんなことを頑張ったよ!!」と話す時間をとても大切にしています。
 
 

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わたし自身が子どもの時、手をあげるのにかなりの勇気が必要なタイプでした。今でも人の表情や気持ちを伺いながら、言葉を発することが多く、伝えたいニュアンスが変わってしまったり、人の意見に流されてしまうこともよくあります。
 
 

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子ども時代に何でも発言していいとされる自由で安心できる場は、自分の意見を大切にする・仲間の意見も大切にする力をつけるために、とても必要なものだと感じます。
 
 
教育現場に限らず、輪になってみんなの顔を見ながら話せる環境づくりを、日常に少しずつ取り入れていきたいと思います(^^)
 
 
それでは!!!
 
 

わたしが見たイエナプラン教育 ①

 

あけましておめでとうございます!
しげりこです!

 

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こちらは弟から送られてきた六甲山からの初日の出です。とても美しい、、

 

 

一方で私は、

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おおお、、、!

 

奈良公園から、鹿さんに並んで初日の出を拝みました。

ずっと西の方角で待機してしまうという新年早々の大失態でしたが、今年もなんだか楽しい1年になりそうです。


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昨年は海外に3ヶ月間滞在し、フィンランドデンマーク・オランダの教育を体感できたことは本当に貴重な経験でした。

少し時間があいてしまいましたが、発信を再開します。
楽しく見ていただける記事になるよう、頑張ります!!


新年1回目の投稿はオランダ教育について。
何回かのシリーズに分けて書いていけたらと考えています。




さて、皆さんはイエナプラン教育というものを聞いたことがありますか?

 

イエナプラン教育とは、ドイツにあるイエナ大学の教育学教授が創始した教育法のことです。このイエナプランを積極的に取り入れ、普及させたのがオランダでした。

 

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現在、オランダにある10%の学校がオルタナティブ教育を実施しており、そのうちの3割(全体の3%、およそ200校)がイエナプラン校であると言われています。

オルタナティブ教育
主流・または伝統とは異なる教育

 

そして、日本と大きく異なる点に気づきますか?

 

 

そう!!

オランダの小学校の約7割が私立の小学校なのです。

 

なぜこんなことがあり得るのか?

 

オランダには

① 学校設立の自由(200人以上の子どもが集まれば、誰でも学校を作って良い)

② 教育理念の自由(宗教に限らず、他のことで特徴を出して良い)

③ 教育方法の自由(教育内容、教材の裁量権が自由)

 

という3つの自由があります。

 

私立だからといって、国の援助は公立と変わらないので自分の通う学校を私立校だと意識していない人もいました。

学区もなく、子どもや保護者は自分で行きたい学校を選ぶことができます。

公立と私立の学校が隣り合わせにして立っていることもあるようで、かなり驚きました。

実際は多くの子どもが徒歩や自転車で通っていたので、通える範囲の学校に行くことが一般的かもしれませんが、教育法が合わなかったりした子が転校したというケースもあることを聞きました。

 

 

また、イエナプランには20の原則というものがあり、この原則に基づいて学校運営が行われています。(下記は20の原則の1項目)

 

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こちらのページで20の原則の続きはもちろん、さらにイエナプランについて詳しく知ることができるので気になる方はのぞいて見てください。

掲載されている動画は特に分かりやすいです!

www.japanjenaplan.org

 

 

 

次に、オランダのイエナプラン教育の特徴についてお話しします。

 

① 異年齢学級

リビングルームでのサークル対話

③ 循環的な時間割・自分だけの時間割

④「学ぶことを学ぶ」ための総合学習

 

今回はを中心に、ネットで得られる情報ではなく、私が現地で実際に見たこと・聴いたことを伝えていけたらと思います。

 

 

①異年齢学級

イエナプランの教室は大きな家族ルームのようです。

 

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クラスの年齢構成はこのようになっており、3学年(4、5歳は2学年)が同じ教室で学びます。

日本なら、学年ごとに教室の位置が決まっている学校が多いイメージですが、イエナプランの学校では教室配置もバラバラ!

4歳、5歳クラスの隣が9歳〜12歳クラスの教室ということもあるのです。

 

読書の時間では自分の教室で座って本を読む時間もあれば、隣のクラスに行って小さい子に本を読んであげる場面も見られました。

 

そんな教え合い、学び合いが学校全体で浸透しているイメージです。

 

 

では実際に授業はどのようにして行われているのか?

学年が違うのに同じことを学んでいては学力が身につかないのではないか?

 

 

そう思った方は少なくないはずです。

教科ごとに説明していきます。

 

◇ 算数 ◇

算数では先生の解説が必要な授業だけは、学年ごとに授業が行われています。算数の時間になると、2つの学年が別の教室に行き、他クラスの同じ学年の子達が教室にやってきます。1〜3年生は週2回が同じ学年で学ぶ授業でした。4〜6年生になると学習も難しくなるので、週4回学年ごとの授業が行われます。

 

同じクラスで学習する際も、先生が1つの学年を集めて真ん中で教えるような授業もありました。

 

 

◇ その他の授業 ◇

ちょっと待って!?ざっくりすぎない!??

 

そう思わせてしまったかもしれませんが、算数以外の授業は基本的に3学年みんな一緒に学習します。

 

そして、学習するときに使われるナイスアイテムがこちら!

 

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一見ただのマークがついたサイコロに見えるかもしれませんが、これがすごいんです!!学校のみんな1つずつ持っており、学習する際に使います。

 

● 今集中しているから話しかけないでね

ちょっと分からないから助けてほしいな

いつでもなんでも聞いてね

? 先生来てほしいな

 

という意味を持つ4つのサイン。

緑の子が黄色の子に教える場面をたくさん見かけました。

 

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教室内の席配置は島が6つ(4〜5人×6班)ほどあるのですが、その班内も3つの学年が合わさるように構成されていました。

兄弟のような関係で、教える・教えられるの姿が常に見られます。

 

学年の違いがあることで、

・分からなければ聞いてもいいこと

・分からない子がいれば教えてあげること

を体感しながら毎日の学校生活で学ぶことができると先生は話してくださりました。

 

 

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サイコロの代わりにカードで示すクラスもありました



分からないことは恥ずかしい、聞けない。

そんな子どもを0にできる仕組みだなぁと感じます。

そもそも学年が違うので、差があることは当たり前。「それ分かるよ!教えるよ!」と分からない子に優しく話しかける子どもの顔が印象的でした。

 

 

最後に、

先生にクラス替えをするときに、クラス内での立場が変わり(1番上から1番下に)GAPを感じてしまう子はいないのか?という質問をしました。

 

低学年クラスから中学年クラスへ

遊びの割合が減り、勉強が増えるので遊びたくなってしまう子どもはいるが次第に慣れていくそう

イエナプラン自体が自分で学習する順番を決めたり、やりたい学習をする選択の幅が子どもたちに与えられているので、日本の1つの問題である小1プロブレムは比較的起こりにくいのかもしれません。

 

詳しくは、

③ 循環的な時間割・自分だけの時間割

の時のブログでお伝えします。

 

 

中学年クラスから高学年クラスへ

実はこのクラス替えのタイミングで、高学年クラスはキャンプなど自然の中での校外学習を行います。このアクティビティや共同生活を通して一気に家族感が増すんだよということを聞きました。

 

 

以上が ① 異年齢学級 についてです。

インプットだけでなく、アウトプットすることで学びが最大化するということを最近私自身もひしひしと感じているので、常に教え合える環境である異年齢学級のメリットは大きいように感じます。

 

 

大人も子どもも、年齢関係なくみんなで自分の得意なことを活かしながら学びあえるような機会環境をいつか作りたいなぁと思ったり。これから楽しく構想していきたいです。

 

 

次回は リビングルームでのサークル対話 についてお話しします!!(^^)

 

 

問題だらけと叫ばれる日本の教育、実はすごいのかもしれない。

 
 
どうも!しげりこです。
久しぶりの投稿になってしまいました。
 
 
海外の教育を見ていると、その目新しさから、
 
「日本の教育ももっとこうだったらいいのに」
「こんな学校に行けたら子ども達は幸せだろうな〜」
 
と思っていました。
 
 
でも、その逆を考えることもとても大切だと思っています。
 
 
オランダで出会った先生がYouTubeの日本の小学校ドキュメンタリーを見て、日本の教育も面白いところあるよねと言っていました。
その日に帰宅してから見てみると、コメント欄に世界各国から絶賛する声がたくさん挙げられていたんです。
 
 
そこで、、、
 
もし私が、日本人じゃなかったとして、日本の学校に教育視察をしにきていたら?
 
 
というテーマでこの先の文章を書いてみました!
 
完全にフィクションですが、ぜひ読んでみてください!!
 
(以下:わたしの小学校時代の記憶と、実習した小学校、2年間ボランティアをしていた小学校を見ての情報なので、違いがあるかもしれません。)
 
 
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先日、わたしは日本での4週間の教育視察を終えて帰国しました!
 
1〜6年生のクラスを見させていただき、毎日学校生活をともにする中で驚くことがたくさんありました。
今回はその中の4つを紹介していきたいと思います。
 
 

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①給食の準備を子どもたちが行う
 
なんと、日本では4時間目の授業が終わると子どもみんなが給食のエプロンを着はじめてランチの準備をします。
当番制で、担当の子は給食室まで自分のクラスの給食を取りに行き、盛り付けから配膳まで全て子どもたちで行なっていました。
食べる前は「いただきます」みんなで手を合わせて日本独自の挨拶をします。これは食べ物に対して感謝する言葉だそうで、いただく命にお礼をします。食べるときは机を班ごとにくっつけたり、みんなで大きな円になったり。
 
給食はとても栄養バランスに配慮されているものでした。わたしの国と比べると値段もこのクオリティでこの値段!?と驚くほどに安いと感じました。
 
 
 
②掃除を子どもたちが行う
 
子どもたちは給食を食べた後に学校の清掃を行っていました。
自分たちの教室だけでなく、廊下や体育館、トイレまで。学校の隅々を各学年で担当して掃除をします。日本には学校清掃員として働いている人が公立小学校にはいないようです。
本の学校は勉強をするだけでなく、生活に必要な術を身につけられる場所になっています。また、日本では学校に入る際に下駄箱が設置されていて全員中履に履き替えます。なので教室内に泥が上がりこむことは少なく清潔で、靴を履いていることから安全性にも長けていると感じました。
 
 
 
③教室の中で生き物を育てる
 
クラスにもよりますが、教室の中で生き物を飼育しているクラスも多かったです。
カブトムシやチョウチョ、魚まで。時には幼虫から育てて大人になり、卵を産むまでの過程を眼の前で見ることもできます。学校全体ではウサギを飼育していました。担当の子が飼育小屋の掃除、水換え、餌やりなども行ってました。
生まれれば、いつかは必ず死ぬ時が来てしまう。育てている限り、死に直面することもありますが、子どもたちはそこに向き合い、多くのことを学ぶきっかけになるのかもしれません。
 
 
④野菜を育て自分たちで食べる
 
日本の多くの小学校には畑が設置されていて、時期になると子どもたちは種を撒き長い期間をかけて野菜を育てます。
春に植えて夏や秋に収穫し、調理して食べることもあるそうで。自分たちが育てたものを実際に食べれたときの喜びはとても大きそうです。子どもたちがメニューを考えて、育てた食材を使って料理をするって想像するだけでワクワクします!
 

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日本では自分が興味のある係を担当し、クラス内での自分の役割として仕事をしていました。学期初めにどんな仕事をしたいか、子ども同士で相談して決めることができます。
係とは別に、クラスを楽しませる会社というのもあり、グループごとにクリスマス会などのイベントを企画したり、みんなでする遊びを考えたりしていました。クラスや学校を楽しませるため・よりよくするために子どもたちができることを自分たちで考えていたことがとても印象的です!!
 
 
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ここまでが、海外視点から見た日本の学校でした。
 
 
 
日本に住んでいて、日本の教育を受けてきた私たちからすればこれらは当たり前のことですが、わたしが視察した3カ国にはないものでした。
 
 
給食は食堂に用意されているものを自分でとったり、家から持ってきたり。給食だと無償のフィンランド以外は一食600円ほどで日本の倍かかるのです。
掃除は清掃員を学校が雇っており、子どもたちがするとしても2人程度が放課後に軽くほうきで教室を綺麗にするだけです。
野菜を育てたり、生き物を飼っているのも見かけませんでした。
 
 
社会が変容し、求められる力が変わってきていることからどこまでを学校で行うべきものなのかの見直しは必要ですが、今回のような視点も忘れてはいけないなと思います。デンマークの森のようちえんのような森で思いっきり遊ぶということはないかもしれないけれど、自然に触れる経験は日本の学校で今でも大切にされているような気がします。
 
もちろん、その裏には先生の業務が膨大(給食指導や掃除指導をしなければならないので)になってしまっている問題があるのも事実です。
 
 
 
わたしが海外に出て、すごい!と衝動的に感じたのと同じように、日本にも世界からすごい!と思われていることがあるということを思い返すために今回は記事を書きました。
 
他にも、自分の学校生活こんな素敵ポイントがあったよ!というのがあれば教えていただけると嬉しいです!
 
 
ではでは!!
 
 
 

オランダとデンマークの学校昼食事情、日本の給食はすごかった!

 

 

こんにちは!

オランダでの週末を過ごしています。

今日はホストマザーの誕生日なので、お家でパーティーです!私もこっそりプレゼントを用意、喜んでくれるかなぁ〜

 

 

さて、今日はフィンランドに続き、オランダとデンマークの学校昼食について書きたいと思います。

 

 

あれ?題名が 学校昼食 になっているのにお気づきでしょうか?

そう、デンマークとオランダ、みんなで同じ学校の給食を食べることがないんです!!

 

 

2つの国を分けて見ていきましょう。

 

 

まずはデンマーク

 

デンマークでは、

学校の給食を食べる or 家から持参する

をそれぞれの家庭で選択することができます。

 

 

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学校給食は、このようにタームごとにメニューが貼り出され、3週間経つとまた同じメニューを繰り返すといった感じです。

 

事前に親が頼むかを決め、オンラインで予約をします。1食は 30DKK(約550円)でした。

 

 

そして最も驚いたのがこれ。

 

 

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なんと、なんと、子どもたちがキッチンに入り、給食を作っています!!

 

 

6年生は担当生で日にちを割り振られ、給食を作るお手伝いをするそうです。シェフはたったの1人でした。

 

この学校は比較的小規模なので、大規模校である程度作られたものが運ばれて来るため、子どもたちの主な作業はトレーに盛り付けをすることでした。

大規模な学校では、本格的に子どもたちが給食を作っているそうです。

毎日が調理実習のようです。

 

 

ちなみにある日の出来上がった昼食はこんな感じ。クラスの半分くらいの子が注文していました。

 

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カレーのようなメニュー。とても美味しそうです!

 

メニューは毎日2種類から選べるようで、このようなフードメニューorサンドイッチメニューのようなものが大体のパターンのようでした。

 

すぐ近くにはスーパーもあるので、休み時間に昼食を買いに行く子もいました。本当に自由です。

 

 

家から持参する子は、サンドイッチやフルーツが大半という感じでした。

 

 

 

 

次にオランダ。

 

 

オランダではみんな 家から昼食を持参します。

そして持ってくるものは、食パンにチーズやハム、チョコレートをサンドしたものとまるごとのリンゴやバナナです。

とても簡素なお弁当で、ほぼ毎日、同じものを食べています。お菓子を食べている子もいました。

 

家庭によっては栄養の偏りがすごそうです。

 

 

学校にはせめてものフルーツが置かれていました。

子どもたちは自由に取って食べることができます。

 

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そして私が行かせていただいている小学校では、12時〜13時が昼食の時間で、一度家に帰って昼食を食べるのもOKです。オランダは学校ごとにスタイルが大きく異なるので一概には言えませんが、半分くらいの子が昼食時に帰宅していました。

 

 

そして、これまたびっくり!

この12時〜13時は先生の休憩時間でもあるので、学校に残る子の親は、少額ですがお金を払わなければいけないということも聞きました。

 

子どもを見る担当の先生以外はこの時間にしっかりと休憩をとります。職員室では先生同士のリラックスした会話がたくさん聞こえてきます。休憩時は職員室に戻り、自分の時間や先生同士で話す時間を確保されていたことは3カ国ともに言えることでした。

 

 

 

最後に、

 

フィンランドでは学校給食が無料で、ある程度の栄養も保証されており魅力的に感じる部分もありましたが、3つの国を見て、日本の学校給食の優れている点に改めて気づかされます。

 

 

全国で無料になってほしいとの声もありますが、栄養士さんがバッチリの栄養満点メニューを考え、色んなもの(季節にちなんだメニューや郷土料理も)が食べられる日本の給食は世界でもトップレベルだと感じました。値段が200円程度なのも世界的に見て破格です。

 

 

海外に刺激を受けるだけでなく、日本にもアンテナを張り、優れている点や今後も残すべき点にも気づけるよう、今後も視察を頑張ります!

 

ではでは!!

 

 

 

水曜日は1教科のみ!?デンマーク小学校のプロジェクトデーとは?

 
 
 
こんにちは!しげりこです。
 
無事にオランダに到着し、学校視察をさせていただいています。
フィンランドデンマークと視察を終え、残すはオランダの4週間のみになりました。
 
オランダでは、フィンランドと同様に観光客がほぼいない地域でのんびりと過ごしています。
 
 

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10月のフィンランドよりも暖かく、とても過ごしやすいです

 

 
 
さて、今日はデンマークのフォルケスコーレ(小中学校)で私が最も興味深く感じたプロジェクトデーについて。
 
 
遡ること2週間ほど前。
先日、私が視察依頼を学校にしに行ったのは火曜日でした。
 
 
 
校長先生:「明日は特別な時間割だから、いきなり受け入れるのは難しいわ。」
 
私:「???」
 
 
何をするのか、その時に詳しく聞くことはできませんでしたが、翌週に知ることができました。
 
 
 
そう、この学校、
 
 

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水曜日は1教科しか学習しないプロジェクトデーなのです!!!
 
 
なんて楽しそうな響き!!
これが本当に面白いです!!!
 
 
日本で1教科しか教えない日があると聞くと、
「子どもが退屈に感じてしまうのでは?」と思ってしまいそうです。担任の先生も授業にたくさんの仕掛けを作らないと子どもの集中力が続かない、、と負担に感じてしまうかもしれません。
 
 
では、それがデンマークではどう成り立ち、どう考えられているのか?
以下の項目で書いていきます。
 
 
 
 

① プロジェクトデーでは実際にどんなことをするの?

 

 私が視察させていただいた週の教科は「英語」でした。 

 

1日の流れは以下の通り。 

 

①英語で映画を観る。

(10月31日だったので、ハロウィンにちなんだアニメーションでした)

②登場人物についてグループでまとめる、感想を書く。

③グループで気に入ったシーンを選び、劇を作る。

(道具を作成し始めるグループも!!)   

 

 

まず朝一番、先生から今日1日をなるべく英語で過ごすようにとの指示。

そして、これが実際にできている小学5年生には驚きます。

 

先生の発言も全て英語でしたが、何をしていいかわからないと困る子どもはいませんでした。私が何をしているのかと子どもを見ていると、「今はこういうことをしているんだよ。」と子どもが丁寧に英語で説明してくれるほどです。 

 

 

どの先生や大人にデンマークの子どもが英語が話せる理由を聞いても、返ってくる答えは同じ。

「映画やテレビを英語で観るから。」

 

 

デンマークでは日本のように翻訳されている映画は比較的少なく、文字を読めるようになった頃から英語にデンマーク語の字幕で映画を観ることもしばしば。

これは、意識しないとほとんど英語に触れない日本との大きな違いかもしれません。  

 

そして最後の劇では、あのシーンだ!と子どもも先生も一緒になって盛り上がっていました。感想も時間が少ないながらに飛び交います。

前回のブログでも述べたように、教室の形が階段形式になっているため本物のシアターのような素敵な空間、時間でした!  

 

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他にも、先週はリサイクルセンターに行き、捨てられたものを集めて自分たちでリサイクルをして物を作ったと聞きました。環境について学ぶとともに技術の時間でもあります。まさに複合型学習です。

他にも、ゴミの分別を促すCMを作成するなど、活動は多岐に渡ります。   

 

 

 

 プロジェクトデーを可能にしている背景とは?

 
 
デンマークでは授業時間数は決められているのですが、それをどのように組むかが学校ごとに大きく異なります。まばらに時間割に組み込む学校もあれば、この学校のように1日にまとめて行う学校もあるということです。
 
 
また、子どもにどのような力をつけてほしいかの教育目標はあれど、その教え方は自由。教科書を使うもよし、パソコンを使うもよし、外に出て学ぶもよし。ここも学校や先生によって異なるポイントです。
 
 
さらに、先生が教科担任制であることも可能にしている背景かもしれません。
やはり、教科書通りに教えないことはメリットである一方で、授業内容を考える大変さを感じてしまう先生もいるかと思います。
これが2教科しか教えないとすればどうでしょう?水曜日は1クラス1教科なので、どのクラスにも被らない先生は1日フリーで、その時間は授業準備に充てられると言います。
 
 
 
また、レストランに行って厨房見学&お手伝いをするという家庭科のプロジェクトデーもあります。このように職業に触れられる機会がたくさん!デンマークでは社会がとても開かれており、そういった子どもの見学や体験を受け入れてくれる企業や店がとても多いとのこと。
なので、先生はアポ取りに負担を感じることはあまりないそうです。
 
 
 
 

 プロジェクトデーのメリットとは?

 
 
上でも述べたように、1つ目は丸一日授業準備に充てられる日ができるということ。
 
 
2つ目は、色んなアングルからその教科を探求できること。1時間の学習ではどうしても始めの時間が前の時間の復習となってしまいがち。その時間を撤廃することで、深いところまで、さらに違う視点から学ぶことができます。
 
 
3つ目は、何より楽しいこと
この学校では1年を通して、水曜日は1教科しか学習しないと決められています。時には出かけたり、時には学校内で体を動かしながら学んだり。こんな授業を私も受けてみたかったなぁ〜と感じました。
 
 
 

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子どもたちがこの日に仕上げたCMも見させていただきましたが、撮影から編集(テロップ入れや音楽など)、YouTubeにアップするところまで自分たちで行っていて、それもかなりのクオリティでした。
 
クラスの子たちに将来の夢を訪ねると、俳優、YouTuberと発言する子も!この授業が影響しているのかもしれません。
 
 
 
以上がプロジェクトデーに関するまとめでした (^^)
あくまでもデンマークの1つの学校での情報なので参考程度に。
 
 
ではまた!!
 
 
 
 

衝撃、デンマーク小学校の教室!そこで生まれる学び合いとは?

 
 
おはようございます。
 
時刻は朝の4時。外の気温は2度。
 
デンマークからオランダへと夜行バスで向かっています。
今はドイツ、ハンブルクマクドでかなり早めの朝食を食べながら、乗り換えのバスを待っています。
 
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コーヒーと新商品らしいピザマック。お値段は合わせて500円くらい。
 
 
 
少し時間のあるこの間に、デンマーク小学校での振り返りをしていきたいと思います。
 
 
私が視察に行かせていただいたのは、コペンハーゲンの中心地にあるフォルケスコーレ。フォルケスコーレとは小中一貫校であり、これが義務教育期間にあたります。
 
デンマークでは小学校と中学校がフォルケスコーレとして同じ敷地内にある形が大半で、約8割の子どもが小中一貫校に通っています。
 
 
 
朝は歩いて登校したり、自転車で登校したり、1〜2年生は親が自転車に子どもを乗せて送る姿も見られました。
 
 
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このように、前に子どもを乗せる箱がついている自転車。
ここからひょっこり顔を出している子どもたちはとても可愛いです(笑)
 
 
デンマークはパンケーキの国と呼ばれるほど、坂が少なく平らな国なので自転車を利用する人が本当に多い!!
通勤時間にあたる7時〜8時は自転車レースのように利用する人がたくさんいます。
 
 
その背景には、車の税金が半端なく高かったり、一方通行の道路が増えてきたり。
 
エコな社会を実現するシステムが年々進んできています。道路が制限されていることから、近い場所なら、車を使うより歩いた方が早いくらいです。
 
 
 
税制や、エコな社会づくりについて書き出すときりがないので今日はひとまずこの辺で。
 
 
 
早速学校の中に入って行きます!
 
 
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通常の教室はこんな感じ。これはイメージ通りでしょうか?
 
 
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机の並び方は各教室によって異なりました。
 
全ての教室にプロジェクターがあるのはもちろん、タッチパネル式になっているクラスもあり、授業では大活躍です。
 
 
 
中でも、衝撃を受けたのが5年生クラスの教室!
 
 
 
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一人ひとりの机と椅子がない!!!?
 
 
この教室で、なんと27人の子どもが学習します。
それぞれ段になっている椅子?階段?の好きなところに座ります。必要な時は写真下に見える3つの机を利用したり、木のボードを膝に置き、下敷きのようにしたりして書いていました。
 
1時間、ノートやペンを使わず、子どもと先生の対話だけで完結する授業もあります。
先生が前で説明して、問題演習に取りかかる多くの日本の授業とは大きな違いです。
 
 
「対話を大切に」
このことが目で見て実感できた瞬間でした。
 
お互いの顔を見合わせて、自分が楽なリラックスした体勢で。
挙手率がとても高く、常に教室では意見が飛び交います。
 
 
この学校では朝の会と言えるようなはっきりした時間はありませんが、毎朝ムードチェックがあります。
 
日本の小学校でいうと健康観察に近いのですが、体調の良し悪しだけでなく、気分も合わせて今日の自分を1〜10でみんなに伝えます。
その後には、その数字である理由も話します。
 
 
私が小学生の時は、
 
「〜さん」「はい、元気です」という具合。
 
 
 
「10です。昨日こんなことをして、こんなことがあって〜〜」という感じです。1人が話す時間の長さに驚きました。
 
もちろん何も言いたくないときは言わなくても構いません。それも気分の1つなのです。
 
 

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このように今日の気分を色で塗るクラスもありました。
 
みんなの今日の気分をクラス内で共有した上で、1日をスタートさせます。
 
 
 
そんなデンマーク。クラス替えは基本的になく、行く学校が変わらなければ1〜9年生まで同じクラスなんだとか。
新学期の変化と言えば、担任の先生が変わるくらいだそう。
 
 
さらに、教えるのは教科によって異なる先生。
先生1人につき、2〜3教科の専門を持っており、大学ではこの教科を重点的に勉強してきたと聞きました。
例えば、5.6年生の先生団で担当教科を分担し、2学年教えるといった感じです。
 
朝一番に来る先生や、昼食時に教室にいる先生も毎日違ったため、先生みんなで多くのクラスの子どもを見ている印象でした。
 
 
 
 
そして気になるデンマークの授業!
 
 
例えば、算数の時間が1日に3時間あったとします。そうすると、先生は教え方をその3時間で子どもたちが退屈しないように変えていました。他の教科も同様です。
 
 
算数1時間目:先生が説明し、グループになってノートでいくつか問題演習。
 
算数2時間目:動きを取り入れた学習。角度の単元だったので、立って目を瞑り、先生が言った角度分だけ回るアクティビティ。
 
算数3時間目スマホやパソコンを用いて動画を見て、そのままクイズ形式の問題演習をする学習。(どの子がどこまで動画を見たか、どこまで問題を解いたか、正解したかが先生のパソコンで分かるようになっています。)
 
 
「長い話だったり、同じような学習だったりすると一部の子どもは3分で違うことを始めちゃうからね〜」
 
と先生は話してくださりました。
 
 
授業を作る上で、変化を持たせることをとても大切にしているようです。
 
 
 
また、水曜日には、
1つの教科を丸1日使って学習するということがこの学校では決められています。この学習方法が本当に興味深かったので、こちらは次のブログで書こうと思います!!
 
 
また、フィンランドと同様に学習する場所は自由!
 
授業のはじめと終わりは教室に集まることが大半ですが、グループワークや個人での学習になると教室を出て行く子どももたくさんいます。
 
 
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階段の下にはこのような小さなお部屋も。
自ら集中して取り組める学習環境を選んでいます。
 
 
 
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別室で学習する際は、
 
青:今入っていいよ!
黄色:ノックしてから入っていいよ!
赤:作業中、集中している、今は入らないで!
 
ということを示せるものがドアに貼られていました。
 
 
静かに学習しなければならない時間は一切なく、個人の学習でも友達と教えあって取り組んでいたのが印象的。
 
 
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これは担任の先生が大事にしている各学年ごとに決めた目標です。
 
上から、
 
5年生:MOD(自発的に行動する)
4年生:REFLECTION(考える)
3年生:VEDHOLDENHED(根気・最後までやり遂げる)
2年生:UMAGE(努力)
1年生:SAMARBEJDE(連携・協力)
 
 
1年生で1番に協力することを学び、日々の中で話し合い、学び合うことが大切にされていました!
 
 
 
今回書いたことは1つの学校で見たことなので、これがデンマーク教育だ!とは言えませんが、少しでも参考になればと思います。
 
 
今後も発信します!
では、オランダへ向けてあと4時間半。行ってきま〜す!
 
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あのディズニーランドのモデルになった!?デンマークの遊園地、チボリ公園に行ってきた!!

 

 

こんにちは!

今日はデンマークの学校訪問1日目でした。

おとといの午後、突然訪問した私を快く受け入れてくれる学校の柔軟さ、、、本当に感謝です。

またこちらは別記事で書くとして。

 

 

今回は、デンマークの人気な観光スポットでもある遊園地、チボリ公園に行った時のことを書きます!

遊園地って日本とそんなに変わらないんじゃないの?と思うかもしれませんが、これまたカオスな乗り物がたくさんでした。

 

12時間ほど滞在して、とても楽しむことができました。

では、紹介していきまーす!!

 

 

チボリ公園とは?

 

コペンハーゲン中央駅(日本でいう東京駅や新宿駅のような都心の駅です!)からなんと歩いていくことができます!

私が泊まっていたホステルからも徒歩15分ほどで到着しました。

 

そして、ウォルト・ディズニーチボリ公園のゆったりしながらも楽しめる雰囲気に惹かれ、ディズニーランドを手がける際のモデルにしたそうです!!

 

そんなたくさん夢が詰まった遊園地、入る前からとてもワクワクしていました!

 

 

入場料は120DKK(2000円ちょい)

平日は110DKKと少し安いようです。

きっとたくさん乗るだろうと、乗り物フリーパスも入り口で購入しました。こちらは230DKK(4000円くらい)

合わせて、6000円ほどで1日思いっきり遊ぶことができます!

 

そして驚いたのは、24時まで営業しているということ!(平日は23時)

朝は11時からと少し遅めですが、これだけの時間中にいることができてこの値段はかなりお得に感じました。

 

 

 

チボリ公園、中に入ると、、、

 

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訪れたのが10月中旬ということもあり、入口からすっかりハロウィンモード。

 

 

 

さらに中を進んで行くと、、、

 

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かぼちゃ

 

 

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かぼちゃ!

 

 

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かぼちゃーーー!!!

 

 

 

一体園内にはいくつあるのでしょう。

1万個は余裕で超えている気がします。視界にかぼちゃが入らないカットがまずありません。

 

 

チボリ公園の営業は基本的に夏期が主で、ハロウィンやクリスマスは限定営業だそうです。なので夏期営業が終わった休みの間に、大量のかぼちゃセットをしているのかと想像してしまいました(笑)

 

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今年は10月12日〜11月4日がハロウィン営業のようです

 

これを思えば、ディズニーランドは1年間休園日を設けずに、シーズンごとに違った楽しみを与えてくれるのだから本当にすごいです。(一体いつ準備をしているのだろう、、、)

 

 

 

チボリ公園のカオスな乗り物

 

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園内には乗り物がたくさんあり、

絶叫レベルは、ディズニーランド < ディズニーシー < チボリ公園長島スパーランド といった感じです(笑)

 

並ぶ時間は長くても30分ほど。ほぼ全ての乗り物に乗れたのではないかと思います。

 

 

 

衝撃乗り物 ① 6周するコースター

 

1周目「かわいい乗り物だ〜、いぇ〜い!!」

2週目「短いから2週してくれるんだ!ふぅ〜⤴︎⤴︎」

3週目「すごい!サービスいいなぁ〜」

4週目「おおお!まだ行くのか!!!」

5週目「ええええええええええええ!!!!!????」

6週目「、、、、、(笑)」

 

写真がないのがかなり残念です。でも確かに6周しました。1周は20秒くらいの超ミニコースターです。

 

 

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このコースターも3周しました。

チボリ公園の乗り物の特徴は「もういいよ!めっちゃ楽しめたよ!十分だよ!」と思うくらいまで、1回の運行が長いことです。

 

コースが短ければ、もう一周すればいい!という要領です。

 

日本だと、「もう終わりかー、もう1回乗りたい!」と思うことが多いのですが、全ての乗り物でとても満足することができました。

 

また、このコースター、人が真ん中に立って運行しています。かなり危ない、、(笑)

絶叫レベルはビックサンダー・マウンテン(ディズニーランドにあるコースター)くらいですが、今から落ちるよ!のサインを出しながら本人はコースターの真ん中で立って楽しんでいました。

 

きゃー!と叫ぶのではなく、「危ない、危ない!!」と叫んでしまいました(笑)

どこまでもカオスです、、、

 

 

 

衝撃乗り物 ② 自力のフリーフォール

 

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その正体がこちら。

自分で登り、自分で離すと落ちる仕組みです。

 

 

これが結構しんどい(笑)

 

手の力をつけるトレーニングをしているかのようでした。子どもには大人気です!

 

ちなみに、私は知らなかったのですが日本のレゴランドにもこの乗り物があるそうなので、気になる方はぜひ挑戦して見てください♩

 

 

 

衝撃乗り物 ③ 高速観覧車

日本の観覧車のイメージでは1周を5分ほどかけてゆっくりまわるイメージですよね。

でもデンマークでは違います。

高速でこれまた何周も回ります!(覚えていません、、)

 

はじめに、

少し回しては入れ替わり、少し回しては入れ替わりと前回乗っていた人とチェンジします。全員が入れ替わると、

 

まわるまわる〜〜

 

 

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左に見えているのが観覧車。こちらもバッチリ、ハロウィン仕様です!

 

窓がなく、定員が4人であることから他の人と乗り合わせもする観覧車。

プライベート空間にもならないほど、風を直に受け、どんどん回ります。

 

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それほど高さはないですが、夜に乗ったのは大正解!

園内のイルミネーションを見渡すことができました!!

 

 

ちなみに、

 

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写真を撮ることはできませんが、この空中ブランコからの眺めは本当に最高です!

コペンハーゲンの夜の景色を一望することができました。

ただ、寒すぎた問題があるので、こればかりは夏をお勧めします(笑)

 

 

 

個人的ベストオブ怖い乗り物!

 

それがこちら。

 

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飛行機をイメージした乗り物。円を描くように高速で回ります。飛行機部分もさらに回るので自分がどこを向いているのかは分かりません。

 

「もういいって〜〜〜」と叫んでしまうほど何周もぐるぐる振り回され、お腹が潰されるか、呼吸ができなくなるかと思いました。かなり激しかったです。そして、こちらもコペンハーゲンをわりと一望できます。この街は自転車が多いなぁと感じるほどのわずかな余裕はありました(笑)

 

 

 

チボリ公園のショー

 

あたりが暗くなり始めると、1時間おきに噴水ショーが始まります。

全部で5回ほど見るチャンスがあるために、ショーのために何分も前からスタンバイするということはありませんでした。

 

 

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土曜日にも関わらず、10分前に行っても最前列で見ることができました。

 

音楽 × 光 × 水 の噴水ショーです。

それほど派手ではありませんが、きれいでうっとりしてしまいました。

 

 

ちなみにですが、チボリ公園!!

外との境にはフェンスで仕切られているだけなので、外からでもその気になれば噴水ショーを見ることができます(笑)

 

ディズニーランドでは現実世界を見えないように、夢の世界に来てもらえるようにと設計を工夫しているのに対して、チボリ公園はバリバリ外からも中からもお互いの景色を見ることができました。

 

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チボリ公園の外から撮影した景色



本当に街のど真ん中にあり、アトラクションがきらびやかに輝いています。

 

子どもも、大人も、一日中楽しめるチボリ公園

デンマークに来た際はぜひ足を運んで見てください!(^o^)

 

 

ではでは〜〜!!